Land of Riches
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2003年01月30日(木) |
Life is Challenge |
この目で見たわけでもない光景について、文献などで得た知識だけでどれだけ語れるでしょう。 いや「騙れるでしょう」か。私のサッカーに関するうんちくの大半は後付けなのです。
ワールドユースの抽選会が昨日行われ(開催国UAE露骨すぎ…)日本の対戦相手は イングランド・コロンビア・エジプトに決定しました。予想される強さは、試合が 進むにつれて強くなるパターン?! 中でもエジプトは先日のカタール国際でも原竜太さんが ぼやいていた通り、あの年代では荒い強さ(原さんはカタール国際の最後2試合は レガースを前後に付けていたそうです)を誇る上に、カタールにエジプト人労働者が 多数いてスタンドを埋め尽くすならUAEでも同じになること間違いなしの予感。 ま、この辺はカタール国際の経験者がいるでしょうから大丈夫かもしれませんが。 (原さんいわく、エジプト戦では騒々しすぎて声での意思疎通がダメだったそうな) あとはCXが頑張ってまた中継してくれるのを祈るのみ。ええ、前の代よりはコンテンツとして おもしろいとイケると思いますよCXさーん!(西村JAPAN好きとして泣きたいです…)
さて、今朝の地元紙に布先生のインタビューが載ってました。なぜか今更。何度も 指摘されていることですが、布先生は故・高円宮様によく似ていらっしゃいますよ。 当然のことながら自説を曲げない布先生ですが、気になった箇所を2つ紹介します。
◇守りの市船 もはや鉄壁の守備が市船の看板になってますが、布先生いわく、別にそれを意図して 作っているわけではなく、この年代の選手に必要なものを仕込むとああなるとのこと。 “攻撃的”なチームは国内では勝てるかもしれないが、とアヤックスやレアルの下部組織を 模範にしていると語っています。高校サッカーレベルにとどまらない水準を目指している 市船や国見のような段階に48代表全てが到達すれば日本も強くなるとおっしゃってますが、 個人的には選手権は高校サッカーの大会なんだから、市船や国見に代表される、 高校を踏み台にして世界を狙う選手の集合体*でない*学校もあっていい気がします。
むしろ布先生には、素質のある適性未確立(=ポジションが決まっていない)の選手を 後ろへ持っていきたがる傾向について聞いてみたいものです。今回のチームでいえば 大久保くんが司令塔からバックのユーティリティになったように。昔、聡太さんを 「中学からDFとして育成された選手」としてその守備能力を評してしましたが、 これは逆に、そういう選手が市船にはさしていないとも言えるような気がするのです。 実際は分かりませんが。でも羽田さんもCBになったのは市船へ入ってからだったりして。 俊太さんも二列目で光る選手だったのが、ある意味で市船らしい堅実あるいは地味な ボランチへなりましたね。全般的に市船出身者は手堅い、縁の下系なイメージがあります。 泥臭い、または華がないとも言うかも。布先生や小嶺先生が日本サッカーへ貢献しているのは 否定しませんけど、やっているサッカーが好きか嫌いかはそれとは別問題ですから。
◇クラブ出身者 市船の特色といって外せないのが、中学時代クラブにいた選手が結構いるところ。 自分で来たがるか勧誘されるかは置いておいて(笑)これに関して、布先生はアヤックスの 下部組織で生え抜きと脱落者が対戦した時に脱落者チームが圧勝した例を取り上げ、 いろいろな指導者との出会いが大事だとしていますが、これは怨念も絡んでくるので 一概にそうは言えないのでは、と。上とも重なりますが、私は市船や国見のような サッカーがあってもいいと思うのです。でも、それらが最上というわけではなく、 他のサッカーがあってもいいと思うのです。日本にプロサッカーができて10年。 Jクラブはようやく各自の色を出しつつありますが、比較にならないぐらい長い歴史を持つ 高校サッカーでも、指導者の方々が試行錯誤しながらカラーを出していけばいいと 思うのです。静学も好きじゃないですが、テクニシャン育成を井田監督が目指し、 それを良しとする選手が集って指導を受けるならそれでいいと思うのです。
ありとあらゆる面で完璧な選手、パーフェクトなチーム、完全無欠のサッカーなど ありえないのです。結局は、どれだけ地力に差があると言われる対戦であっても、 「ボールは丸いからどちらへ転がるか分からない」とされるのがフットボールなんですから。
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