Land of Riches


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 2002年10月19日(土)   そうだ京都戦、行こう 

風船をたくさんたくさんくくりつけたら、空を飛べるような気がするんだ―

萩村さん聡太さん俊太さん営業お疲れ様です。あのですね、レイソルの監督が
昨日こんなコメントをしたらしいのですよ(柏公式フォトギャラリーより)

>永田が抜けても、崩されての失点はしていない。ディフェンスは落ち着いている。
>4バックに比べれば確かに3バックのほうが、みな自分の役割を理解していると思う。
>宇野沢は、チームで最も若く未開発な部分の多い選手なので、ゴールに詰める動きなど、
>足りないところがまだある。彼は、フィジカルが非常に強く、やる気もある。
>北嶋が怪我をしてしまったために出来たチャンスを活かし、サテライトの試合で
>良い働きをしたので大抜擢となった。そして私の期待通りの働きをしてくれている。

これはインタビュアーが19歳コンビの話を振っているのか、監督が自ら話しているのか、
非常に気になるところです。少なくとも現時点では、黄色の20番は実体よりはるかに
ふくれあがった虚像を日本へ残しているようで、とかく心配性のため不安になります。

開門前のエコパから携帯で書き込もうとして失敗した(あそこ電波が…)ので
書き直しです。エコパ行ってきました。松本さんのデビューを見に行ったとはいえ、
2nd開幕戦のように市川さんの“この世の終わり”みたいな顔は見たくなかったですし、
エスパの勝利は松本さんの失点を意味する―なんて考え、車中では堂々巡りでしたが、
愛野駅でオレンジの服を着た人を大勢見掛けて、「私が応援しなくてもイチには
応援してくれる人がたくさんいる」とアウェーゴール裏観戦を決意しました。
昨夜遅くにエコパ開催へ気づいたため、チケットは悪夢の自由大人当日3000円。
せめて昨日ローソンへ走れたら500円安く済ませられたのに。無論あのクラブの
財政事情は知ってますし、市川&池田コンビへの贖罪(!)だと思えば十分払える
額ですが、今Jのチケットは下がってきていると思うので、割高感は否めません。

結局観客が少なくて解放されたんですが、最初サンガサポは柵で隔離されてました。
いや、そこに自分がいることへ違和感ですよ。サンガゴール裏は第2節西京極以来
2度目ですが、偏見かもしれませんけど、女の子が背番なしを結構着ていたり、
27番を本物よりかっちょええ(笑)お兄さんが着ていたり、5番それも本人の
やる気なさげな筆跡入り(爆)を素敵なおじ様が着ていたり、何か違います。

さすがに23番はいませんでしたけど、大体、永田さんの初先発(vs鹿島@柏の葉)は
自ら進んで生観戦放棄したくせに、なんで松本さんのには足を運ぶんだ、と電車の中で
ずっと思ってました。今こうしてタイプしている瞬間に至るまで、要するに
永田さんのことを信じられずにいるわけですが(苦笑)一体いつになったら私は
自分が大好きと主張する選手を信頼してあげることができるんでしょうね。ええ。

例によってエコパは異常に音の響きが良いため、DJのアナウンスもサンバのリズムも
サンガサポの叫びもとても大きく聞こえてしまう…ピッチではどうなんでしょう?
以下は試合を見ての感想です。本日は定点(=特定選手)観測を目的としたため
選手別に書いてみます。異常に甘いのは百も承知ですので、差し引いて読んで下さい。

▽ついにトップのピッチへ立った松本昂聡
負傷者続発でレギュラー6人を欠くサンガのバックラインは、左から鈴木和・松本・
辻本という編成。松本さんが中央なのは他にやる人がいないから(サテライトでも
もっぱら中央でしたし、ユースカップではチームを優勝にまで導いている)ですが、
正直ストッパーでデビューしてほしかったと思ってしまいました。王国の恥としか
思えない日本平の荒れ芝を回避したり、彼に運がなかったとは思いたくないですが、
(新人CBの初先発が往々にして危機的状況なのは、ポジション柄、仕方ないと思います。
羽田さんもそう、永田さんもそう…大事なのはチャンスを捕まえて逃がさないこと)
エスパの擁する日韓代表コンビとの1対1でも負けてませんでしたし(バロンでなく
ムービング系の2人をトップへ並べられたのは、彼には不利と考えたのですが)
1人のCBとして見ればJ1でも通用すると私には見えたのですが、11分の1としての
評価はしかねます。もっとも飛車角金銀落ちの今日のサンガには確固たる「11」―
組織などというものはなく、その状況で「守備陣の一角としての評価はできない」
などというのも間違っている気もします。特に開始直後は手探りだったのが見ている
こちらへも伝わってきて、熟成の時間があれば改善できる、と思いました。とりあえず
手島さんが治るまでは松本さんの出番らしいので、次(西京極で2連戦)に期待です。

機能していない“前”は“後ろ”へかける負担も大きいです。そのバックラインとて
「個」×3で守っているような有り様。鈴木和さんと辻本さん(何度もスライディングで
クリアしてコールをもらっていましたが、そこへ行く前に処置しないと、と感じました)が
がりがり取りに行くせいか、松本さんはとかく最後のスペース(コース)を消さないと、風の
下がり方…下がった位置に立っていることが多くて、中央にいるのを過剰に意識
しているのかな、とも思いました。いや、それでピンチを防いだ時もありましたし、
何か力不足を露呈したシーンはなかったと記憶してます。辻本さんの足の遅さは
確かでしたけど(苦笑)失点はどちらもカウンター。立ち上がり1分の失点は連係に
不安のある守備陣をうまく突いた清水がうまかったです。サンガも鈴木和さんを
いつもとは逆側へ立たせたりして、相手の右偏重(特に前半は縦長という意味で
ハーフコートサッカーでした)対策をしてはいたようですが…うぐぐ。2失点目は
どういう経緯で抜け出されたのか思い出せませんが、抜けた時点で攻守同数、すぐに
誰かと誰かが激突して、気がつけば攻撃側数的有利(3vs2)だったので、ダメだ、と。

うーん、ずっと考えていたんですが、2失点して守備に責任がないというのも
ありえないと思うのです。具体的に何とは指摘できないのですが(私が未熟なので)
得意の弾丸キック―1回だけFKを蹴りましたがすごい軌跡でした(昇平さんの頭へ
一直線でしたけど)―もポスト役の力量不足で自ら封印を選ぶなど、どうも持てる
力をフルには発揮できない状況でした。何より、私がどれだけぐちゃぐちゃ書くよりも、
試合終了後、最後尾で挨拶に来た彼が、サポーターへは左手を軽く挙げることしか
できず、何度も何度も白ユニで顔をぬぐっていたことが全てを表しています。
終始一人で歩き続けた彼はスタッフに慰められました―多分泣いていたのです。
汗をぬぐうにはあまりに意味のない雨が降り続けてましたから。…開始時点では
降っていなかったのに、どんどん強くなった雨が。まるで誰かの涙のように。

自信を持ってもいいと思う―得意のヘッドや1対1は通じていたのだから。
けれど、プロは結果が全て。そして、角田サマいわく「慣れっていうのが、僕は
一番大事だと思うんですよ。プロでは、1年目とかはどうしても自分を出せないって
いうことが多いと思うので」。だから、この90分も大事な一歩です。ええ。
…結論としては“手島さんは偉大。スペアを用意しておくべし”なのかな?(苦笑)

♪さあ行こうぜ 胸を張って 紫の勇者たち♪

▽田原豊と私の相性はいいのか悪いのか?
まさか出てくるとは思いませんでしたよ(苦笑)見たかったのはキラキラ美尾さん
だよ〜と思いつつ、かなり思いつつ(笑) まあ担当時代からやたら出現比率が
高い気はしていたので、うぐぐ…シュートを打つ意思は感じました。でも枠へ
飛んでないんですけど(汗)優作さんも毎度のたいがいぶりでしたが、彼は熱田さんの
クロスを一応放り込んでますから。ああ小原さんの負傷が…(他人の名前ばかりが(汗))

▽2nd開幕戦と比較しての市川大祐の位置
瑞穂では地の底まで落ちた私(思い起こせば第1節も第2節もLR書きかけ…)でしたが、
あの日の市川→バロンラインの1点―まさに空間の一点のみ―勝負以外手がなく、
バロンとの息が合わないのに市川さんが怒りを燃えたぎらせていたのと、今日の
市川・高木両SBがほとんどバックラインにいて4CB状態なのとどちらがマシなのか
激しく自問自答しました。平松さんが同サイド前方にいて、更に前にはアンが、という
状況ではオーバーラップの道もなく、そしてあのツートップでは闇雲にクロスを
叩き込んでも意味はないわけで(今日の数少ないクロスはほとんどグラウンダー)
もっぱらディフェンス要員だったのには切なくなりました。百歩譲って平松さんより
後半の太田さんの方が良かったですよ。…エスパのホームゲームはいつ以来だか
思い出せないぐらい久々で、多分「世界へ向けて駆け上がれ」(本人も
なぜ命令形か首をかしげるキャッチフレーズ)も初めて聞いたんですけど、
コピーが泣きます。サイドを疾走してこその市川大祐だと思っているのに。
…私はただの市川好きだから。

▽若獅子・池田昇平が漂わせる雰囲気の変貌
ユース代表時代はいつ見てもいっぱいいっぱい感に満ちていた昇平さんも、何か
余裕を感じさせるようになってきました。今日も前半に肩を強打して、うわ片腕だけ
動かしながら走っているよ状態だった時間もありましたが、いくらサンガの攻撃陣が
格落ちだとしても、安心して見ていられるのは、きっと昇平さんが経験を積んで
確かな自信を得たから。自分が自分であることに誇りを持っているから。
「強く、高く、速く 若獅子」というのが彼のコピーですが、今の彼は
ついにコレを追い越した位置にいるのでしょう。ちなみに高木さんが若武者です(笑)

…改めて、松本さん関連の記述の仕方へ自分でも驚き(苦笑) また行くのか西京極。
9月の2試合は書きたいですね。忘れないうちに。どちらもすごい衝撃でしたから。
あの経験があるから今日の試合は深い意味を持つというか…そもそもエコパへ
行ったというか。さて、このサイトはどこのチームのサイトでしたか?(自嘲)


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