Land of Riches
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早く寝るつもりだったのに夜更かししてます。 例によって地上波オンリー生活の私は、こうしないとアジア大会開会式が見られないのです。
韓国にとってスポーツ大会は国威発揚の機会でもあって、 先日の共催ワールドカップも例外ではありません。 そこでベスト4へ食い込んだ“太極戦士”は国家的英雄(兵役免除とかされてますし)であり その統率者であった“アジアのリベロ”はスーパーヒーローです。 もはや、大会で見せたパフォーマンスとは別の次元で。
そんなわけで、南北のメダリストによる同時点火―の前の走者が(相変わらずの ダイアモンドスマイルなのはさておき)ミョンボ様なのは、意外ではないのです。 4人を引き連れ(その人選についても何も言うまい)ゆっくりとトラックをラン。
柏の公式サイトに「レイソルカフェ」というコーナーがあります。不定期連載で 韓国語通訳さん(ミョンボ様とは平塚以来のお付き合い)がミョンボ様の語録を 載せているのですが…“勝ちにこだわる姿勢”(ジーコに通じるものがあるかも)を 徹底的に叩き込み、そのためにあえて望みではなかった主将の座も引き受けたミョンボ様。 ナビスコカップ決勝&2ndステージ、当然ながら私の想いとは真っ向ぶつかる執念を 燃やしてミョンボ様は…レイソルは戦いました、アントラーズと。 だから、ミョンボ様はアントラーズが(サポも含め)大嫌いなのです。しょうがないですね。
ミョンボ様が去り、ミョンボ様にとっては愛着の深い20番を、高校出の少年が 引き継ぐことになりました。特に気にしない、と初めて袖を通した日に言った華奢な少年。 ミョンボ様と少年の共通点は、レイソルで採用されている3バックでセンターへ入る点ぐらい。
夏の間、ミョンボ様が追求し続けた勝利から見放され続けたレイソルは、 ひょんなことから、少しずつプロの水に慣れ調子を上げていった少年を トップチームの試合で起用しました。その日、レイソルは久々の白星を手にします。 ブラジル人監督はそれを買い、少年を先発メンバーに加えました。相手はアントラーズ。 少年は冷や汗もののミスも犯しつつ、先輩の助けも借り、どうにか零封しました。 次の試合も完封し、少年はぎこちなくヒーローインタビューを受けました。
まだ19歳の少年―けれどサポーターは彼のまとうユニフォームに魂を感じ、 少年の姿へ去りし人の幻影を重ねつつあります。それが、辛いのです。
どこをどうやったら重なるのか分からないから…。
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