Land of Riches
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2002年08月03日(土) |
34,471人の目撃者たち |
衣冠束帯にときめく、と書いたら笑われますかね。
さて豊田へ行ってきました。カラオケは発見できませんでした。 いや、途中の道での「最近相馬見かけないけどどうしたんだ? 名良橋って ベルマーレじゃなかったのか?」という何年前でサッカー止まっているんですか的発言や ジュビロのタオマフ巻いてアウェー裏の列に並ぶ人(もはやラウルや中山隊長で 驚いていてはJには行けない!)は、まだまだ序の口でした。
開門16時。先頭には西京極にはあまりいなかった気のする茨城弁話者が 結構いたので、今日は本格的にやるのかな―と思って、ややバック寄りに陣取った コアサポから何ブロックから離れた位置を取ったんですけど(ゴール少し左) 西京極の“周囲皆パンピー”より凄まじかったです。左の一般人はともかく 右は「グランパス側にいたんですけど旗が邪魔で見えなくて…」と嘆く、 おいおい初心者なのにどこにいたんだ?―な方々で、後ろ一団は柳沢(しか知らない)ギャル。 数列前の浩二(しか見てない)ギャルと共に、ボールもつだけで叫んでくださるので、 (いや、相手CKが目の前だからっていうだけでも、そのたびに名前絶叫してましたが…) 二人だけは位置を見失うことがなかったですよ。いやまったく。 特にすごかったのは後ろの一団で、一番最初にピッチへ出てきたのは 楢崎さんだったんですけど、そのアップ風景がオーロラビジョンに映るなり「楢崎〜!!」と絶叫。 さすがに一般人でも引いてる人多かった…コアサポの近くでなくて良かったですね。
その彼女たち、「錨を上げて」行進曲(鹿島キックオフ前おなじみの光景。 最初はタオルマフラーをかざし、最後はそれを振り回す)に合わせて ビッグフラッグを振り回すIN.FIGHTを見て、「あれやりたい〜!」 「旗振ってみたい〜!(註:大旗振りはかなり体力と技術のいる応援です)」 「あのタオル欲し〜!」と大騒ぎ。ダサいと評されることの多い応援へ 興味を示した人が少なくなかったらしく―ここが西京極との最大の差異―なんと ポジション的には信じられない場所でのオールスタンディング決定。 だって立たれたら自分も立たないと見えないよ…そして90分持たない私(><) この日、メモは持参しなかったんですけど、スタンディング応援なんて 本当、いつ以来でしょうかね。私も年老いたものです。痛感。 もちろん応援コールなんて知らないわけですから、音程のずれが一部で有名な 私の声(…)に合わせてくれるのです。もう開き直りましたよ。 ♪敦GOAL 敦GOAL 柳沢敦〜♪なんか、特に大声出してあげました(笑) 最初は「やなーぎさーわ」の部分の回数さえ、ろくに把握してなかった彼女たちも 綺麗に覚えてくれました。もう熱唱。当然下がった時の悲鳴は凄まじく…。
でも彼女たちは悪い人ではなくて、一生懸命応援に合わせようとしてたんです。 私もよく覚えてない小笠原・本山コールあたりも一応やってくれてはいましたし、 DFラインで一番インターセプトなどが光っていた(それもどうなんてすか、 秋田師匠&ファビアーノ…なんで今更二人の連携で冷や汗かかねばならぬのですか) 内田さんの名前も覚えてくれました。これはちょっと嬉しかったです。
自分を抑えつけるのに必死だった部分は確かにありました。けれど、こういう人たちが またサッカー場へ足を運んでくれることこそが日本サッカーの未来を開くのは 自明の理ですから、誰でも最初は初心者だった、私だって95年の春先は 代表選手数人の名前しか知らなかった、と言い聞かせて踏ん張ってました。 確かに応援していてうんざりすることもたくさんあるけど(苦笑)私の好きな 鹿島アントラーズへ興味を持ってくれる人が増えてほしい、そうすることが “彼”の望みでもあるはず―メインスタンドに柳沢・熊谷幕と一緒に 「羽田憲司」という幕をはってくださった方、よく見る幕なので常連さんだと思いますが、 ありがとうございました。苛立った時は、幕を見て胸に手(というか本山うちわ)を当て 心を鎮める、本当にそんな感じでした。まさにストッパー。彼には不似合いですが。
先制点のアシスター@小笠原&ゴーラー@本山、実は分かりませんでした(!) あの二人が左右でくるくる入れ代わるのに、西京極でもそうでしたが ついていけてない様子―本山さんの今年初ゴール。ビジョンの表示でそれを知って、 ふと忘れ難き仙台での一戦を思い出しました。久しく味わってない、酩酊のような興奮。 あの仙台とは明らかに違うんですけど、何かに酔っていた私。その素因はスタジアム全体の 空気でした。熱を帯びているのです。いつか遠い日に置き忘れてしまったような感覚。 サテライトやアンダーエイジの試合では味わえない、競技場全体が熱狂している…そんな中で。
グランパスはそつがなかったです。鹿島の守備陣が不甲斐ないとも言いたいのですが。 個人的には後半から出てきた山口慶さんがヒット。本山さんへのいいパスを 何本切ってましたかね、彼は。いい場所に立っているんですよ。すっと奪う。 代えられたのは酒井さんだったのですが…ビジョンに心なしか太ったような姿が 映った時はどうかと思ったんですけど、大丈夫なんですか?(泣)
前半25分頃、突然青木さんがゴール裏目の前にやってきて走り始めて、 出場選手と区分するための黄色ビブスを着てないとスタッフが持って走ってきた後ろから ベンチの呼び出しがかかったらしく、超短距離ダッシュ3往復程度で彼はピッチへ出て行きました。 熊谷さん肉離れ。これでゲームに入れというのは無理があって、しばらくは消えてました。 というか、謙虚なのはいいけど、自信なさげにプレーするのはやめて下さい…。 後半はセットプレーでのヘッドやらロングパスやらミドルと片鱗を出してましたが。
西村JAPANでの像が強すぎて、私は彼に多くを求める傾向にあるようですが、 これはいけないのでしょうか? 我ながら常に疑問を感じています。 青木剛は*既に*素晴らしいボランチだと思っています。彼が鹿島という有機体に 加入すると機能しないという人も少なくないですけど、私は青木さんが持てる力を ストレートに発揮すれば熊谷さんに負けずとも劣らないプレーができると信じているのです。
時と共に劣勢(最初から流れはつかめてなかったですが)となる鹿島。内田さんが ネジが切れたのか、右をガシガシえぐられ、ばしばし左に振られ…曽ヶ端さんに多大なる感謝。 長谷川さん投入=柳沢さんが下げられるについては、エウレルにはヒエラルキーが 作用しているのか、それともエウレルは個人技で点が取れるけど柳沢さんは無理という 確固たる理由があるのか、という疑念を西京極に続いて抱きました。
本山さんと小笠原さんが合わないという人がいますけど、本山さんとエウレルの方が 合わないように見えました。「個」同士では合わないのかな、と。 そういう意味で、本山&野沢の中盤というのももう少し見てみたかったです。 全く個人的には。チームの勝利を希求するなら小笠原さんで押し切るべきとは思いますが。 満男さん交代後、CKを最初だけ本山さんが蹴って(ショート)あと野沢さんだったのも印象的。
正直、西京極以来、今の鹿島から得点できる気配というのをほとんど感じないので (セットプレーか「個」という印象。だから先制点にはかなり驚きました) 逆転された時から負けは覚悟でしたが、ロスタイム、古賀さんと激突した長谷川さんを見て、 山口素弘さんがチームメイトには目もくれず、長谷川さんへのタンカを ものすごい勢いで要求していた時は、もうどうなるかと思いました。 タンカで担ぎ出される長谷川さんの手はダラリとさがってましたし…。 ゴール横まで来て腕は動いたんですけど。長谷川さんが戻れぬまま試合終了。 そういえば、おそらく時間稼ぎ要員として原竜太さんが出ましたね。 久しぶりに見ましたけど、変わってなくて嬉しかった、と書いたら怒られますかね。
私自身はアンダーエイジを愛しているので、若い選手を見られるのは嬉しいんですけど、 今の時代の流れを読むならフル代表の選手を押し出すべきですね、やはり(微苦笑) もっとも、もはや鹿島はプレー可能選手を数えると…というレベルに来ているのですが。 ベンチに“切り札”がいないのは、いた頃を知っているだけにあまりに辛い、 ただ、その境遇を喜んで求める選手などいないと思われるわけで、 大学ナンバーワンドリブラー(彼が点取り屋なのは重々承知ですが、あえてこの書き方)が 加入しているなら非常に嬉しいですけど、難しいとは思います…。
あと、私は本山さんが好きだと改めて思いました。見失ってますが(自爆) あのスピーディに煌くドリブル&パス、あれを鹿島という有機体が活かせないのが 非常に残念でなりません。思えば、他の過去に属した有機体では相棒に恵まれていたから…。 それから、青木剛&野沢拓也FIGHT!! フラット9という残影を持つ者として強力サポートします。
さて、茨城発情報によると今年のイヤーブックは品切れだそうです(涙) Sさん豊田に持ってきてくださいませんか…ぐふっ(吐血)
…自分が「市川ゴール>本山ゴール」になってしまっているのは内緒。
2002.8.4wrote
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