Land of Riches
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4年前―思えば“何もかも”が4年前のように思えますね。 “永遠(とわ)なる少年”本山さんと出会ったのも4年前でしたし。
ベッカム様がシメオネのマリーシアによって「10人の勇敢なる獅子と1人の愚か者」と 叩かれ、傷心ニューヨークはブルックリンへと旅立ったのも4年前。 …今日のイングランドは予選リーグでの“つまらないゲーム製造機No.1”ぶりを いかんなく発揮(泣笑)して、結局は攻め手の少なさに泣いた気がしますけど、 多少の守備のさぼりやら、おなかのゆるみ(…)やらはあるにせよ、 市川さんが憧れた右足の精度はさすがだと思いました、ベッカム様。 さようならベッカム様。前にトヨタカップ(生ですよ無論)でマンU見た時よりも 大きなサイズの(苦笑)ベッカム様拝みたいな、と思っていたのですが…。 でもこの国に好意を持って帰って下さるなら、それは嬉しいことです。 顔だけなら若かった4年前の方が(髪型も好みだし)ステキに見えますけど、 私は、あくまでも、*サッカープレーヤーである*ディビット・デッカム様、 4年前とは比べ物にならないぐらい、精神的に成長されたベッカム様を愛してます。 …わ、告白しちゃった☆ もう誰も、あなたを愚かだとは思ってませんよ、きっと。
さて、今晩まだ世界最強(最凶?!)守護神カーン“様”のゲームが残ってますけど、 これまで書きたくても書けずにいたことをちょっと書いてみようかな、と思います。 今更書くことではないですけど、選手入場の時、最初に入ってくるものが 何かなんて、サッカーの試合を、たとえ今回のワールドカップから見始めた人でも 分かると思います。そして、今回のみならず、FIFA主催大会で主将が巻く腕章に 綴られた文字を。読めませんか? "FIFA FAIR PLAY" とあるのですよ。
ワールドカップは代理戦争とも呼ばれます。確かにお金が動いたりする点では ヨーロッパの強豪クラブ同士の大会の方がすごいのかもしれませんけれど、 国の代表としての名誉を背負って闘う4年に一度の大会は、やはりサッカー界において 最も重要なイベントでなければならないと思いますし、だからこそ全力を 尽くしてほしいと思います、当然。でも…それは代表チームと代表チームの 魂削る真剣勝負であって、それ以外の要素は加味されるべきではないと思うのです。 たとえばジャッジメントとか(汚いプレーを厳しく取るのには反対しません。 ちゃんと両チームに対して公平に裁いてほしいのです)。
4年前―私は、メヒコvsホランドへ向かった(そしてそちらの一行は一向に 下がらないダブ屋チケのクレージープライスに観戦はかなわなかった)他の面々とは別れ、 独り、パリまで韓国代表の応援に行きました(その節は勝手な行動でご迷惑かけました>同行の皆様)。 共催国の応援うんぬんなんて綺麗事では決してなく、単に、単純に、韓国代表の ミョンボ様の晴れ姿を見たかっただけでした。そして、日本語堪能なKFAの手先(笑)に つかまされたレッドデビルズ真っ只中の席で、日本代表の蒼いユニフォームをまとい、 "I LOVE FRANCE FIGHTING KOREA"とデザインされた缶バッジや太極旗をいただき、 分からないなりに一生懸命韓国代表を応援しました。といっても、覚えたのは 「テーハンミングッ(どどんどどんどん)」ぐらいですけどね。 (※テーハンミングッ=ハングルで「大韓民国」のこと) 20番のユニ(ミョンボ様の)着てるファンがいないのは、日本で井原さんのユニを 着ている人が少ないようなものかな、と思いながら見てました。 ちなみに結果はドロー、ゴールしたのはサンチョルです。Jに来るとは思えませんでしたが(苦笑) あの時、隣にいたのはフランス駐在員っぽい韓国人で、私が中1レベルの 英語しか話せないので、ろくに会話もできなかったのですが、試合後に言われた 「Thank you for your support.(握手)」は忘れまい、と思ったものです。
そして4年。韓国のことは応援するつもりでした。ミョンボ様も(発表前は 国内マスコミにかーなり叩かれていたようですが)入られましたし。 ですが、何か見ていると負の感情しか覚えないのです。日本との対比、これは否めません。 それ以上に…何かおかしい、どこか crazy ですらある、そんな気がしたのです。 たとえばアメリカ戦でのスケートパフォーマンス。あれを“覚えている” “忘れない”のが「恨(ハン)」という、韓国文化の根底に流れるものだと 説明されても、五十歩譲って理解できたとしても、やっぱり納得できないのです。 あらかじめ配役まで決めて実行されたパフォーマンス。それに苦言を呈する “主将”をチームで浮き上がった存在にしてしまう空気。私には分かりません。 私の目にフィルターがかかっているのか、それとも別な場所にフィルターが…。
何をしてでも勝たねばならぬのが国際大会だとは思います。でも、だけど、私は 手段を選ばずに勝つチームより、潔く闘って散るチームの方が好きです。 これは日本人特有の「判官贔屓」という思考傾向でしょうか?
…今回の日本代表が後者に該当するかは意見が分かれるところでしょうけど、 私は、少なくとも選手は、やれることをやったと思います。監督は知りませんが。 (Sさんが日記でシドニーのこと書かれてましたね…結局は繰り返しですよ…)
「賢者は歴史から学ぶ、愚者は経験から学ぶ」
前にも書きました。どんな時間の一片も、長い歴史上においてその一瞬しか存在せず、 また、決して無意味な時間など本当はないのだ、と。たとえその時は分からないにしても。
負けた悔しさを忘れない、出られなかった屈辱を胸に刻む、それはステップアップの 大切な要素。でも、だけど…一つだけ忘れてほしくないことがあるのです。
サッカーは楽しいもの。別に悪い子になっても構わない(苦笑)、けれども、 ボールを蹴る喜びだけは忘れてほしくないです。サッカープレーヤーなら。
最後に―今回書いた文章には、裏付けが取れてない部分がたくさんあります(苦笑) 鵜呑みにしないで、こんなことを書く奴もいるんだ、という程度で読んで下さい。 サッカーの見方なんて、十人十色ですから。いや、サッカーに限りませんけど。
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