Land of Riches


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 2001年05月10日(木)   あたしを悲しませるなんて 

まだデスクトップの壁紙は笑顔の羽田さんのまま…いつまで耐えられるか…。
KAMOからまだ出来上がったと連絡のない羽田ユニは、キャンセルしたい気分でもあります(泣)

当初(=先週時点)の希望に反し、U-20御殿場“ファイナル”合宿は精神修養大会になってしまいました。
体はマッサージチェアのお陰で多少は休まったものの、とうとう心は最初から最後まで張り詰めたままでした。
決してふさがらない穴をほぼ四六時中痛感させられ、ただ、その周りの部分だけは少し和まされて。
御殿場高原自体は、今までにないぐらい“いい”環境だったのですよ…見学者にとって。

今回最大の発見は、私の思考傾向が野沢“俺様”拓也さんに酷似しているということ(微苦笑)
ある自己中心的な発言―とてもここには載せられない―をきっかけに、
野沢さんのメンタリティの各種特色を思い出して検討してみたところ、悲しいぐらい、泣けるぐらい、
笑えるぐらい、激しく苛立つぐらい、ことごとく私と同じだったのです。びっくりしましたよ。
野沢さんを好きにはなれず、そのくせ、このLRでもさんざん語っているのは、
たっくん病患者だからというよりは、近親憎悪だからのようです。なんだよそれは…。

羽田さんに一目惚れした理由も、野沢さんに似ているという事実を受け入れられない訳も、
いわゆる自分探して見つからなかった…無意識的に見つけようとしなかった答え、
正視し難いシビアな“現実”が、ほぼ全て説明できてしまうという、恐るべき方程式。
他者とのコミュニケーションのやり方とか、無論、さすがに異なる部分もあるのですが。

アナタハドウナッタラ満足ナノ?―野沢さんへ投げかけたい最大の疑問を、同じようにぶつけられましたよ。
私には回答を用意できる能力がありません。痛感しました。判断力ゼロ。善悪の区別がつきませんし、
人から向けられた言葉を解釈する能力も低下していて、かみ砕いて解説してもらわないと分かりません。

私は何を考えているんだろう、私はどこへ行くんだろう、私は何をしているんだろう、何も分からないまま、
ただ混乱した頭…心を抱え、疲れた体をひきずり、人ごみに立ちつくす私。
コントロール不能で壊れっぷりを存分に発揮した私を許容して下さった皆様(特にロッジで同室だったSさん)には
深く深く感謝いたします。だって、もう何をしていたか思い出せないというか思い出しても何だったのか分からない…。

以下、合宿覚え書き(今回もソラミナへレポを上げる気はないです。まともな神経で見られなかったので)

■初日■
のんびりと出発したので、見学は裾野での午後練習から。風が冷たくて辛かったです…。
前日の試合で左足首を更に傷めたという田原さんがみんなと一緒にアップ(ボール回し)してて、
そこででんぐり返しをした時は「は…?!(@@)」だったんですけど、さすがに後は別メニューでした。
大嫌いなつまらないフィジカル系トレを独りでやらされていたのですが、妙に楽しそうでしたよ(^^;

クロスオーバー(途中からDF役追加)・二重の輪でのボール回し・オフェンスvsディフェンスという
(ディフェンス=3バック+ドイスボランチ)3つが行われたと記憶しているのですが、
最後のメニューで今回、私の懸念が外れた………事態が予想以上に悪化しているのを悟りました。

前夜遅く―いつも通り早く寝過ぎる私が“突発的大事故の結果”を知ったのは午前2時前―に負った
傷が癒えるはずもなく、どころか傷ついたという事実自体を受け入れる気持ちの整理すらできず、
“羽田さんのいない”合宿へ行くか行かないかという選択自体は迷わなかったのですが、
(もともと今回御殿場へ行きたがったのは、常時過緊張気味の心を解き放つ時間が欲しかったため。
迷っているぐらいなら来た方がいい、家にいても…と言われたからです)
その“苦行”の結果、どんな感情がもたらされるか、いろいろシミュレートしても確信が持てず、
とりあえず、これだろう、と覚悟を決めたのは………。

―キャプテン羽田が離脱しても合宿は粛々と進んでいく―


いないこと自体、もちろん悲しい…そして、いなくても合宿が正常に進行されていくのがもっと悲しい、
一選手のファンとしてしか許されないであろう感情に、きっと泣き崩れるだろう、とタオルハンカチまで用意したのに。

「ハネがいなくても、なんとかするのが代表」とは、那須さんの言葉。
だけど…贔屓目なのかもしれませんが、とてもどうにかなっているようには見えませんでした。
プレスでの扱いは小さいですが、今野さんも骨折で離脱。3バックのレギュラークラス2人がいなくなり、
守備の再構築を余儀なくされる中、西村監督が今まで準備を怠ってきた(としか私には見えない)
“センターCBのバックアップ”にトライした中澤さんや那須さんの気概は凄まじいものでした。
それを否定はしません。どころか、羽田ファンとして(これ間違っているのかな…)非常に頼もしく思います。
中澤さんの「自分が中心に」発言は、正直、涙が出そうなほど嬉しかったです。
でも、でも…あえて持ち味を削ぐ使い方をしなければならないのが…見ていて…勝手にですが…辛いのです。

「ディフェンスはまずパワー!」
監督の指導を聞いて、胸が裂けそうでした。この単語、久しぶりに聞きました。
前に聞いたのは、忘れもしない、代表チーム最悪の日…アジアユース直前合宿・ソニー仙台戦直後のシュート練習。
羽田さんに「やばいっしょ」とそっけなく言われ、勝手に世界進出を諦める覚悟を固めた夜。
裾野グラウンドの網へしがみつき、ボールを切なそうに眺めていたポンちゃん(左腕に黄色い腕章、
左腰へばんそうこうを装備中。皆様にかわいがっていただけてご機嫌です)も、心配そうでした。

#そうそう、この子の名前は「ハネケン」ではありませんので(笑)<ポンちゃん

練習後は、バスを横付けされてしまったので、多くの選手と接することはかなわず、
唯一声をかけたのは「ジュビロのFW」清野さんでした。前日の試合(高原さんの負傷で急遽出場)を見た
大多数のジュビラーが抱くであろう“素直な感想”をストレートに伝えてしまったのですが、
それは彼の心へトラウマを作るだけの結末に終わったようで…反省(苦笑)
本人いわく「もう少しアップできれば…あれがいっぱいいっぱいでした」

■二日目■
雨が降りしきる中での午前練習。スリッピーなピッチコンディションを生かそうという
小野さんの発言はさすがでしたけど、軽くスライディングの練習をするだけで
ヒヤヒヤの止まらない私たち…リーグで連戦があったGW明けだけあって、
試合に出ている選手の疲労は隠しようもないほど明らかなのです。
しかも、たちの悪いことに、全員がそういうわけでもなく、元気な選手は元気なのですよ…。
(前日、平島さんの負傷を目の前で見てしまっただけに、選手もファンも神経過敏)

選手を二組に分け、3-6-1のフォーメーションを組んでまずは動きの確認。
#全くメモを取ってないので、実に怪しいです。信用しないように…

《黄色・西村さんが指導》
----------前田----------
----飯尾-------大久保---
-山瀬--------------茂原-
-------青木---和幸------
---池田---中澤---茂庭---

《赤色・小野さんが指導》
----------清野----------
----寿人--------石川----
-浩司--------------俊太-
-------松下---中里------
---駒野---那須---八田---

赤が観客席の目の前でやっていたのですが、小野コーチの説明は相変らず分かりやすい!
(対して、西村さんの説明がどんな感じであったかは、あえてここでは触れません(微苦笑))
アタックの際、ボランチや両脇のCBも攻撃に参加するよう説いていらっしゃいました。

中里さん@湘南のボランチは、この代表では実に珍しい“新規招集”者で、
戦術になじむのも苦労していたようですが、それ以上に、
すっかり仲間になってしまったチームへ溶け込むのが大変そうで
(このチームは前代キャプテンみたいに気配りする人がほとんどいないため)見ていて心配でした。

この時点でギリギリの人数だったのに、両チームが対戦しての紅白戦途中で寿人さんが首筋を強打してリタイア。
はたから見たら「肩押さえてる…脱臼?!(T_T)」だったのですが、そこまで大事に至らず安心しました。
とにかくケガ人出るな、早く終われ、と練習の趣旨に全く反することばかり考えてました。

あと、この日はU-20の皆さんの優しさに甘え過ぎてしまったのを反省、猛省。
(判断力が欠落してるんからもっと慎重になりなさい>自分)
まさか青木さんへ生まれて初めてした質問が「アイスクリーム好きですか?」になるとは…遼一さんへ
最初にした「その袋の中身はなんですか?」の次ぐらいにひどいですな…。

そして、茂原さんの素敵な男前(notオトコマエ)っぷりに感動。本気で。感涙もの。
人の上に立つ、人に好かれる、人を率いるには多少なりとも特別な素養が必要なようです。

■最終日■

雨も上がりホッとしたのも束の間、今朝は遼一さんがいないと大騒ぎ。
ケガや病気でなく、AFCの表彰式へ出席のための早退と分かって本当に安堵しました。ええ。
リタイア者続出でフォーメーションも組めなくなったため、選手を三組に分けハーフコートでゲーム風練習。
サイドを攻め上がった後、マーカーを1対1で外す方法を西村さんは実演したりしてました。
次はバックラインから両サイドへ開き、コンビネーションで回してからシュートまで行く練習でした。
当初はペナルティエリア内にDF人形がいたのですが、あまりにフィニッシュが決まらないので撤去(呆)
ノーマークでも決まったゴールはそう多くなかったです。
(このフィールドvsキーパーズの勝負はGKサイドがかわいそうでしたな…)

最後は監督以下スタッフも参加のバー当てゲーム。何回かやって入れられない人は
ラストにシュートの雨あられ攻撃をマウス内で受けなければなりません。
合宿を通して、青木さんが見えない重しを背負っているようで(もちろん背負わせたのは所属チーム)
見てて辛かったです。疲れている選手は彼だけではもちろんないのですが、彼の場合は心にも…。

前日、ファンへ左足首の傷を見せてくれた(くるぶしが見えないぐらい腫れ上がっている!!)田原さん、
この日もケガ人なのか分からなくなりそうなおおらかな対応で、随分と心が洗われました。
本人無視して勝手に盛り上がってごめんなさいね…挨拶を欠かさない礼儀正しい人で、
プレゼントのみならず言葉にも素直に喜んでくれて(「田原さんが決めてマリノスが勝つんですよね!」は
社交辞令でなくて本音ですよ!アントラーズやジュビロが相手でなければね(笑))大好きなんですが、
ついにビックマウスっぷりも目の前で見せてくれました。髪型の話を振られたところ、
あの300分ごとにゴールしなければ坊主指令継続は「あいつ(=松沢先生!)が勝手に言ってるだけ」と放言。
でも、生で聞いても全く怒る気もせず許せてしまうのが田原さんのすごいところ。ほぇ〜。

あ、そうそう…「チャンピオンシップに出た2チームやばいですね」は鹿好きとしてかなり辛かったです(笑)
田原さんに言われたくないですよ(苦笑)きっとうちの方が鴎よりヤバヤバですが。

これがファイナルかぁ、という感傷に浸る気にもなりにくい3日間でしたが、
とにかくU-20はいい人ばかりで、このチームへ巡り会えたこと、ここまで感情移入できるようになったこと、
本当に嬉しく思いました。こうやって書いている今になって、やっとラストだと分かってくるんですよね…。

最後に………諦めるなんてもちろんできず、でも望みをつなぐのも酷なようで、
いまだに整理のつかない揺れる心のエナジーを発散(!)すべく、独りで千羽鶴を折り続けています。
まずは200羽分、と折り紙を買ってきたのですが…まだまだです。
きっと1000羽折れる前に羽田さんは復帰するでしょう(微苦笑)

羽田憲司のサッカー人生は、アルゼンチンの後も続いていくんだから…まだ、今のあたしには考え辛いけど。


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