Land of Riches
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2001年03月06日(火) |
金古聖司の世界挑戦を見るまで死ねない |
どんなくだらない、些細なことでも、見据える先がないと、行く手をなくしてしまいそうで…。 (最初、“羽田憲司”にするつもりでしたが、考え直しこのタイトルに)
うちの職場、外国の方が泊まられる部屋にはJapanTimes(英字新聞)が配布されるんですけど、 こんな記事を見つけました―"S-Pulse rout Antlers 3-0" ※rout=壊滅させる サブタイトルにやられて、思わず持って帰ってきてしまいました。 "Xerox Super Cup win is sweet revenge"…スィートリベンジ。なんて素敵な響きでしょう(自壊)
書き出しは "Shimizu S-Pulse gave Kashima Antlers a taste of their own medicine Saturday" ※give 〜 a taste of one's own medicine=〜に仕返しをする
そしてやっぱりあのシーンの話題が…。 "Narahashi, who will doubtless have nightmares about the young Brazilian, was left for dead in the 57th minute and Baron, shrugging off challenged from Seiji Kaneko, met the cross with a shot that Takakuwa did well block. Unfortunately for Kashima, referee Masayoshi Okada, who had played the advantage, then pointed to the penalty spot and booked Kaneko for shirt-pulling. Alex made no mistake with the spot kick." ※nightmare=悪夢/young Brazilian=Alex/shrug off=軽くあしらう/book=警告する(イエローカード)
the fortunate and the unfortunate―金古聖司と羽田憲司は明らかに異なるタイプのセンターバックですが、 現時点での差異の一つに、ツキとの縁は外せません。なにせ金古さんはプロ入り後、先発試合未勝利なのです。 今回の3失点が昨年1stヴェルディ戦以来なのは中継でも指摘されていましたが、そのヴェルディ戦が 金古さんの胸に深い影を落としている(今回とは違い、あの時はかばいようのない彼自身のミスで失点を重ねました) 悪夢の黒星なのは、ファンならずとも記憶にあるでしょう。だからこそ、“金古だと勝てない”と 冷静な評価抜きで“イメージ”が定着しそうなのが怖いんです。いくら破れるためにジンクスはあるとはいえ。
キャリアが浅いのは同じ、ミスの回数だってそう違いがあるとは思えません。 ただ、羽田さんのミスで負けたこと、アントラーズの公式戦ではまだないんですよ…。 (プロ入りしてから―私が彼を見始めてから、彼のせいで負けたと言い切れるのは“あの”市船戦ぐらいです。 ユース代表だとひどいと感じるプレーを結構見かけますが、鹿島では無難にこなしている印象が強くて)
ファビアーノの肉離れが報道通り数週間かかるなら、開幕戦に先発するのは、二人のうちのどちらかです。 まだ分かりません。昨年は“第3CB”の座を時期によってきれいに分け合った感のある二人で、 ゼロックスも“第3CB羽田右足首捻挫で別メニュー調整中につき金古先発”だったのですが、 今度ばかりはどうなるか…秋田さんとの相性や実績で上回っているように思わせてきた羽田さんは負傷明け。 羽田さんのアドバンテージとディスアドバンテージを合わせると、金古さんとの差はあるか、ないかというところ。
しかも、昨日の朝、某金古ファンさんに指摘されるまで認識できてなかったのですが、開幕戦に出場できるか否か、 すなわち第3になるか第4になるかで今後、出場機会を得られるかが相当違ってきますし(あの監督だから…) だからこそ、少々無茶してでも出なければならないのです。勝負の1週間なのです。
できるなら金古さんにも羽田さんにも出てもらいたいんです。無理な話ですが。 どちらかだけなんて嫌、どちらにも経験を積ませてあげたい―とはいえ、開幕戦を控え、 「ハネが先発するなら行かないと」と考えてしまった私の中で、二人はもはや対等ではないのです。 (必要最低限の準備=上り「ムーンライトながら」の指定券ゲットしてきました(下りは必ずしも必要ない)) 世界へ挑む日のために、力を貯えてほしい、おのれを磨いてほしい…そう、羽田さんへ、願ってしまうのです。
懐かしの22番金古ユニを着るか、もはやお守りと化した24番羽田チビTシャツを着るか、 それとも…“やはり”14番羽田シャツを買うのか、“性懲りもなく”24番青木シャツを買うのか、見当もつきません。
こんな気分を味わったことがありません。贔屓の二人が、一つしかない座を争うなんて。 前述した通り、これまでは割とどちらかだと試合前から分かっていることが多く、 エスパルス戦でも二人同時の先発を信じていたので、彼らがライバルだと痛感させられることもなかったのです。
フリークスでも、他選手が話題にする際、一緒に名前が出てくることが多いです。 昔は「金古や羽田」だったのが、いつしか「羽田や金古」にはなりましたけど。 次代を担うセンターバック…10年安泰だとフロントがほざいた(苦笑)らしいDF…。
呪わしいなぁ、“Wツカサ”―かつて羽田さんに惚れたのは名前のせいだと言われたことがある―二人とも 好きってヒト他に知らないし。二人とも好感持てないってヒトはいましたが…大和田さ〜ん!(謎)
1対1やヘッドが強くフィードが正確な金古さんと、常に落ち着いていてカバーリングの冴える羽田さん。 相補的な特色を備え…だからこそ、どちらか選べと言われても無理なんです、あたしには。
呪わしいなぁ、ホント、呪わしいなぁ…二人が揃って必要としているのは経験で、それを一緒に得られそうもないなんて。 (これで浩二さんだったら脱力して、青木さんだったら笑い転げる(不謹慎な!)でしょう。青木さん見たい!!)
「昨シーズンは試合に出られたし、少しずつJリーグのスピードに慣れて、自信もついてきました」 「プロ1年目でああいう優勝の舞台に立てたのは、本当にいい経験になりました」と羽田さん。 「トップ出場を果たし、自分の力が通用する手応えを得ることはできました」 「優勝の瞬間は昨年のようにスタンドから見ているのではなく、ピッチの上で味わいたいですね」と金古さん。
イツカ フタリガ カップヲ トルヒガ キットクル ダカラ ソレヲ ミトドケタイ。
しかし…羽田さんの大事な試合はこの目で見たいと昨年から言い続け、おおむね(苦笑)実行している私は まるでXAZSAに何かあると飛んでくる優亜お嬢様のよう、なんて独りで毒づいたりもしてます。 (元ネタ分かる人いなそうなこと書いて更に墓穴を深くする…(遠い目)) 素直なコは好きです。まっすぐに生きて、きれいな瞳を持つコは好きです。 シリーズの最新刊(といっても出たのかなり前では?)はいまだに読んでません。とほ。
今日の一言:「だから、目の前のことから、こつこつやっていくつもりです(にやにや)」
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