Land of Riches
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2001年01月25日(木) |
ショートケーキは苺を最後に食べるの? |
自力ではどうしようにもないことが世の中にはあって、それを諦められないから、潔い人に惹きつけられる。 「見るべきことのほどは見つ」―悔いのない一生、後悔のない一日を目指しているのに、達成感を得られず、ただもがき苦しむ。 いつからか、ヒトはおのれを無名の域にとどめおくのを拒む生物になりつつあるらしい。 世間を騒がす少年犯罪の動機でも、よく出てくる…他者の注意を集めたかったがゆえだと。 束縛を嫌い、優越感を求めながら他方で、孤独を厭い、理解者を欲している。何もかも矛盾だらけ。 止揚こそ人生の目的と考えながら、どうやったらできるのか見当もつかず、途方にくれる。 一朝一夕で解決するような命題がライフワークだなんて、ばかげているのも分かるのに。
-------------------------------------- スタート直後に比べると、随分落ち着いてきたとは思うのですが、このコーナーに目を通してしまって、 いろいろと心配して下さる方がいらっしゃいます。感謝しておりますが、心配はご無用です、きっと(苦笑)
最初に書いたんですけど、これは一種の実験です。表現欲求の実現(とその完了による充実)を狙っているというか。 自身を正直に描く、そのために正直に見つめる必要があるんですけど、それができないと分かったので…。 (今思えば、就職活動時にやった自己分析のもろもろ、捨てたのが惜しまれます) 心の乱れを自分は即座に感知・理解できても、他者に伝えるには言葉というカタチにしなければならないんです。
絵が描ける人や楽器が弾ける人が羨ましいと昨日書きましたが、絵や音楽は自己表現が可能な手段だからです。 それは言葉とは別個の媒体ですから。サッカーのプレーもそうです。プロサッカー選手というのは、 サッカー(における一つ一つプレー。アウトオブボール含む)が最良の自己表現手段である人がなるべき職業だと私は考えています。 (3年前、フランスでの経験を語る=言語を介して伝えることを拒否した相馬さんにブチ切れたのに比べたら 格段の進歩だと自分では思います…でも相馬さんなら言葉でも十分自己表現ができる人だと信じているのですが。 そのくせ、おのれは旅行記の執筆を力量不足(!)で半ば断念している状態。あの半月間はあまりに重い…)
だけど、自分は言葉を通して表現することを好む人間だから、他者も同様に分析・理解しようとして 選手の発言、すなわちインタビュー収集をやたらやりたがるサッカーファンなんです(微苦笑) プレーはあくまでその選手のパーソナリティの一端の発露に過ぎないと思いますけど、 それを直感的に受け止められたら最高です。うーん、そのためには自分もボールを蹴るしかないんでしょうか?
ある羽田サイト(こういう書き方はかえって失礼かな? "logic"というページです)に、 羽田さんを通してサッカーそのものを追求していく…というような趣旨文が載せられてますけど、私の場合は逆で、 サッカーという一種の表現手段を通して、羽田憲司のパーソナリティに迫りたいという思いが強いです。 これだから、選手のファンというステージを抜け出せず、サッカーそのものの醍醐味を語れないんでしょう。 前にも書いたと思いますが、彼ら選手や多くのファン・サポーターを全人類普遍的に惹きつけてやまない フットボールというスポーツ自体も、もっともっと知りたい分かりたいという願望は強いんですけど。
表現とそれによる自己満足のレベルでとどまってくれればいいんですが、私の場合は他者への影響というか、 周囲に自分を認知してもらいたいという欲―段階の差さえあれ元来は本能に基づく感情かと―が強く、 自己愛というか煩悩というか、仏教なら忌むべきとされている執着心に縛られ、苦悩しています。 涅槃―波立たない状況が幸福と認められるなら求めたい境地ではありますが、どうも最近の自分を見ていると 何も考えない、考えられない空白域におのれを置くなんて私にはできないらしい…。
こうやって書いた文章も、ざっと読み返せば支離滅裂で、また自己嫌悪にかられるのですが、 近頃はその気分さえ続かないので、進歩も後退もない(あるかもしれないけど認識できない)です。 20年以上生きてきて、初めてカオスへ投げ込まれた気分です。いや、生まれたばかりの頃はそうだったのかな? (なんかで読んだんですが、3歳ぐらいまではおなかの中のこととか覚えているそうなんですけど、 周囲に伝える手段を持たないので、誰もそれには気づかないんだそうです。本当かな?)
今日の一言:「自分の好きにできる時間って、欲しいんだけど、結構使い方難しいよね」 (ところでアナタはプロに入ってから増えたというその時間をどう使ってるんですか?(笑))
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