anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2006年06月25日(日) はきだしにっき。
すっかり落ち着いたね、と言われることが増えたけど
実はまだ、自分の中に、時折嵐が吹き荒んでいたりもする。
表に出したり、必要以上に目を向けて、気にすることがなくなっただけ。
それもまた進歩なんだろうけど。

ふと腕の傷を数えてみた。
肘下2本くっきり、1本うっすら。
肩辺りに3本くっきり。
あとは腿、胸。
うわぁお。

あんまりひどいcutはしなかった人間だし、今もそうだけど
トシのせいもあるのか、傷が治らなくなってきた。

自分が病んでる、と苦悩したりはしていない、むしろ皆無。
客観的に見れば、まだ時々ブッ飛んだりはしているけれど
不幸だとかかわいそうだとかオカシイだとかは思えない。
自分を正当化するつもりもないし、これが個性だなんて言う気もない。
ただ、なんとなく、あるがままだよなぁって、そんな感じ。

わかる人にしかわからない書き方をするけど
中、も、決して落ち着いてはいない。
むしろ賑やかになっている気がするし、そう指摘もされる。
自分では掴めないのが厄介なんだけど。
消えたのもあり、現われたのもあり。
ただ、これといった対策は確立されていないし
今のところ問題はないし、周囲が対処法を覚えているから
割に安心していられる。
対処は、決して根本的な解決ではありえないけど
解決できない問題なんて、生きていればいくらでもある。
それがたまたま、中、のことだっただけで。
解決が出来なくとも、何とか上手くやっていくことは出来るものだ。

自分は何なんだろう、何の意味があるんだろう、なんて
突き詰めて考えなくなったのは「進歩だね」と
昔の主治医に言われたことを、今になって強く思う。
だって。
他人との関係がそうであるように、自分と自分との関係も
これといって決まった形があるわけではなく
適度に折り合いをつけていけばいいだけだ。
ぶっちゃけ、騙し合い誤魔化し合いだと思う。
こうでなくちゃだめだ!なんて形はない。
自分の現在の有様を、必要以上に否定するのは無意味で
必要以上に肯定するのは進歩には繋がらなくて
自分のあるべき未来の姿を、必要以上に追い求めるのは愚かで。

こんなのはダメだ
こんなのは「らしくない」
こう「あらなければならない」
そうやって自分で自分に枠をはめて、形を無理矢理作って
本来の自分をどんどん否定して、潰して、理想に近付けていって
じゃあ、その枠を破壊されたとき、自分はどうなるのって。
思う。
無理に捻曲げて歪めているから、確実に型崩れは起こすし
だからってまた新しい枠にはめてみてもエンドレスで。
君はどこにいるの?と思ってしまう。
ある程度、枠というものはもちろん必要だけど
それは現在の自分の形を歪めて無理に適合させてまで
そこまでギチギチの枠ではなくてもいい、と考えるようになった。

嫉妬も独占欲もワガママも発狂加減も
だってそれが自分なんだもの、って。
少し矯正したら、その分、別の部分の枠を少し拡げてあげないと
本当の姿が、心が縮こまって窮屈になってしまうよ。
キツキツの枠に、キャパ以上の自分を入れようとしたら
どう折り曲げてみたって、絶対どこかがはみ出る。
もしくは、枠が内圧に耐え切れずに崩壊するか。

バカじゃん、そんなの。

だから
やめた。
20代も後半になった頃、そんな当たり前のことにいまさら気付いた。

750ccの容器に、1000ccの水は入らない。
今、太くて持ちにくい容器なら、太さを抑える分、長さを長く。
長すぎて倒れそうなほど不安定なら、太くして、安定するように。
角が立ちすぎて痛いのなら、同じ容量を保ちつつ、角だけを丸く。

枠をかぶせる、んじゃなくて
内容量はそのまま、形を変えるだけでいい。
それしか出来ない。
自分の心のリッターは、減らせないと思うから。
むしろ、蓄積していくものだと思うから。

トシを取って、過剰な攻撃性が減ったとしても
絶対に他の部分が、増えているはず。
善きモノか悪しきモノかは別にして。
リッターが変わらないことはあっても、減ることはないんじゃないか?

なんてことを
幻覚を抑える薬を飲んだ後に考えている自分…。
そういった薬物の力を借りなければいけない現状は確固としてあれど
だからって弱いまま、病んだまま、だとは限らないな、と。
だって。
折り合い、ついてきたもの!

多分まだしばらく
中枢神経作用系の薬物のお世話にはなるのだろう。
多分一生涯
自分の、中、との付き合いは続いていくのだろう。

それでも
そんな状態でも
人間は変わることが出来る。
歪みを減らすことは出来る。
過度の圧力をなくすことも出来る。

みんな、全部、すべからく
自分次第だな、と。

さて、寝ますかね。

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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