anxious for Heaven鳥かごなんて、最初からなかった。 |
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2006年01月13日(金) | |
チューブ挿管時に誤って鼻腔を傷つけられて 鼻から血をだらだら流しながら 痛みでわあわあと喚きながら 胃の内容物を透明なチューブで吸い取られる 殆ど意識もなくて泣き喚くしかできない そんな修羅場のような状況でも ずっと手を握っていてくれた 誰かが手を握っているのは知っていた 誰かだなんて考えもしなかった 痛みを堪えるためだけに強く握り返していた 熱かったような気がする 自分の体温が下がりすぎていたから 医師とのやりとりなんて覚えていない 家に帰ったことも知らない 知らない間に隣に置かれていたスポーツドリンク 入院を勧められたことも記憶にない 今は病院に通うことが一番負担になっているからと 断ってくれてた言葉なんて聞こえていない 正直吐きそうだったけどね そう言って苦笑いした顔は覚えている こんな状況に立ち会っても 傍にいてくれることがありがたい 命を救われたのは 実は二度目 |
一緒にいられると思ったのは たぶん、間違いじゃない。 |
written by:Kyo Sasaki ☆メール☆ |
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