anxious for Heaven鳥かごなんて、最初からなかった。 |
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2005年01月06日(木) | 役目ってなんなのさ。 |
というわけで、5日付の日記を書き終わった直後ですが 思いの薄れないうちに書きたいと思います。 逃れられない「役目」について。 私は家族と「うまくいっていない」わけじゃありません。 多少の衝突はもちろんするものの 一般的な目で見れば、家族と仲は良い方です、きっと。 会話も多いし。内容はともかく。 ですが、主治医によく言われていたのは 「家から出ないと完治は見込めない」 という言葉でした。 反抗期のカケラもなく育ってしまい その間にいろいろな経験もしたので(あえて苦労とは呼ばない) 情操の発達に歪みが出来ている、それが大きい、と。 では、何が原因だったかというと 両親の間でMessenger役をしていたことに尽きると思うのです。 決して仲の良い両親ではなく 父親の単身赴任による別居期間も長く 中学生の時には親が離婚届を持ってきたり (私が破り捨てました、当時は改善の余地があるだろうと思っていました、甘い) 生活費の振込みが滞りがちな父親に対して 「早くお金を振り込め」の電話をするのが中学生の私であったり (多感な時期の子供にそんなことやらせるなよ、と今思えば言いたい) 大学受験のために上京したらしたで 父親の部屋であんまり見たくないものを見つけてしまったり (…彼女との交換日記はきちんとしまっておいてください 下手に避妊用具とか見つけるより精神的ショックが。あらゆる意味で) 両親の離婚の時には、もう私自身ギリギリ成人していたとはいえ 調停役みたいなことをやらされたりとか (しかもメインはお金ですよ。金額ですよ) 「〜だ、とパパに言ってきて」 同じ屋根の下にいるのに、母親は私にそう命令し (要請でも何でもなく、命令でしかなかった) 渋々父親に伝言を届けに行くと、やはりこれまた当然のように 「〜だろ、とママに言ってこい」 こちらも同じことを。 父親の方が、実際はもう少し口調が柔らかでしたが。 どうして本人同士で会話をしてくれないかなあ 子供がいるからこその問題もあるだろうけれど 基本的には夫婦間の問題でしょ、と思いつつ 本人同士が直接対決すると「家」が崩壊しかねない雰囲気だったので (「家族」という意味でも「建築物」という意味でも…) Messenger役を引き受けざるを得なかったのです。 まあ、それに関して、今更文句を言ってもはじまらないので 自分の気持ちはとりあえず棚に上げて鍵を閉めておきます。 離婚後、Messenger役から解放された! …わけはなく。 その後も養育費の問題でまた同じことをやらされ 弟の年齢が一定に達してそれが終わったかと思いきや 母親⇔弟、弟⇔父親のMessengerまでやらされる羽目になり …ココまで来るといい加減拒否したかったのですが 最初にやってしまった時点で私の負けです。 一旦背負わされた役目をそう簡単に放棄できません。 既にMessengerとしての私がいないと、家族の意思疎通が出来ない状態。 そうさせたのは、引き受けてしまった私自身にも責がありますが。 そんな環境にいることが、回復を妨げているのかも。 だからあなたは家を出た方が良いんですよね。 主治医に言われていたのもわかる気がします。 そして、冬寿と同棲が決まった時 やっと解放される、と思いました。 彼の存在を、彼との生活を「逃げ」の手段に使ったわけではありませんが 結果的にそうなったことは認めざるを得ません。 ただ それで終わりではなく 実家に帰るとやはりMessenger役はやらされるわけで …どうして弟が父親の元へ「修行(仕事の)」に出る件で 私が父親と掛け合わなくちゃいけないのか、と。 そんなの本人同士にさせてくださいよ、話。 (と、いい加減キレました、今回ばかりは。甘ったれるなと) そしてそれだけでなく …冬寿の家族に対しても似たようなことをやりつつある自分に気付き…。 彼は親と最低限の話しかせず、それもあまりしたがらず 用件のみ説明で、自分の気持ちをあまり伝えるのがうまくないようで …というかむしろ好まない、それ以前に伝える方法がわからないようで 結果的に、私が「彼はこういう考えでいるようです」「こう言ってくれます」 というようなことを口頭あるいは文書(時候の挨拶を兼ねた手紙)で伝えたり いや、生きている限り、誰だって多少はそういうことをするのだと思いますが …もう…なんと言うか…。 苦にしているばかりではなく きっと進んでそうしようと思う気持ちがあるから こういう事態を招いているのだと思います。 だから「周囲がわるいんだ」なんて言う気はさらさらありません。 自分で招いている部分があるとはいえ 頭を抱えたくなる時があるのは事実ですが。 私自身は人に関する好き嫌いが非常にはっきりしていて 味方もいますが敵も多いです。 円滑な人間関係はどっちかというと少ない方です。 ただ、自分対他人、という付き合いではそうなのですが 他人と他人の付き合いに関しては 間に立って潤滑油的な働きをする性質のようで…。 私自身は、本当に、円満なんかではなく むしろごりごりぶつかっている人間なのになあ…。 なんなんでしょう。 役目だとかそんな簡単な言葉じゃ片付けたくないですが …向いてるの?向いてないの?という感じが…。 もうこうなったら開き直りが肝心だな、と思うことにしていますが。 何でこうなっちゃったんだろう、と原因究明に努めるのも必要だけど そればっかり重視してちゃ意味がないですから。 その立場である以上、それを引き受けた以上 進んでやる意志が多少なりとも存在する以上は 原因探しより「いかに上手く実行するか」に努めたいと思います。 この日記は、ただの愚痴。 愚痴でもはかなきゃ、潰れちゃいますよ。ふふ。 |
一緒にいられると思ったのは たぶん、間違いじゃない。 |
written by:Kyo Sasaki ☆メール☆ |
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