anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2004年06月01日(火) まぐかっぷ。//追記(週末の出来事)
偶然見つけたマグカップ
表情があなたにそっくりで
思わず買ったマグカップ

なんだか自分も欲しくなって
同じシリーズを購入して
ひとりニヤニヤ笑ってみる

同じ部屋に二人で並んで
頬杖ついてテレビに見入る
目の前のテーブルの上には
黄色とピンクでペアのカップ
美味しい紅茶をいれたりして

子供っぽくても柄じゃなくても
そんなシチュエーションに密かな憧れ

今は別々にあるマグカップも
今は別々に暮らす私達も
いつか並んでいられるように。


物に一目惚れは久しぶりで
何だか嬉しかった。
ホントにそっくりだよ?


マシンが手元に戻ってきたので、週末についての追記を長々と。
興味のない方がほとんどだと思いますので
どうぞ読み流してやってください。

土曜日の14時ちょうどに彼の実家に到着。
14時着予定だったけれど、ぴったりに到着して笑われた。
玄関で、彼のお母様にご挨拶。リビングに通される。
彼が見たことのないくらい丁寧なもてなしだったらしく
彼はものすごく居心地が悪そうに笑っていた。
しばし歓談。妹さんとおばあちゃんを交えて。
2階の彼の部屋に上がって、アルバムを見ながら話をする。
私の知らない彼の姿がいろいろ見えた。嬉しかった。
その後、彼&お母様&妹さん&私で市内をドライブ。
街は小ぢんまりと纏まっていて、静かで、過ごしやすそうだった。
やはり、出発までの緊張が嘘のように、打ち解けて話をする。

夕食にお寿司をご馳走になる。福島の郷土料理も。

夕食後、彼の大学時代の友人と軽く食事&カラオケ。
友人Kくんは、私のチャット友達でもある。
初対面だったけれど、全くそんな感じはしなかった。
カラオケ終了間際に意識がなくなり、気が付いたら朝だった。
(正確には行動はしていたのだが解離状態だったので記憶が)

朝、喘息の発作で目が覚める。珍しく彼もすぐに起きる。
当初の予定では別々の部屋で就寝だったのだけど
何かあったら、ということで同じ部屋になっていたのが幸い。
病院に行く?と尋ねられ、30分ほど躊躇する。
こんな所まで来て、ご家族に迷惑をかけたくない。
だけど、このままではいくらなんでも…と思い直す。
お母様の運転で、夜間診療所に行く。ネブライザーで吸入。
ここでは点滴が打てないとのことで、別の病院へ。
点滴を受けていると楽になってきた。2時間弱。
また、彼のお母様が迎えに来てくださって、恐縮。
帰り着くも、起き上がれずに2階で眠る。
昼食は?と尋ねられるけれど、食べられるわけもなく。
彼だけがリビングに下りていって昼食。
親子でどんな話があったのだろう…少し不安。

しばらくすると、お母様が入ってきた。
「冷たいものなら食べられるかと思って」
かまぼこ、ほうれん草のおひたし、冷奴などが
ちんまりとお皿に盛ってある。冷奴には氷まで。
頂きます、といって箸を取る。
一人になって、口に運びながら、ぼろぼろと泣いてしまった。
息子の彼女とはいえ、まだ赤の他人に過ぎない私に
しかも迷惑ばかりかけている私に、こんなに優しく…。
彼の前でも泣いた。嬉しくて暖かくて泣いた。

14時にお暇する。お礼を言い、挨拶。
お土産を頂いてしまった。お母様から和菓子。
おばあちゃんからは手作りの人形を。
また来てね、と言われ、再び泣きそうになる。
駅まで送って頂き、その後フラフラと。
カラオケに入り、ゆっくり休んだり、彼の歌を聴いたり。
また2ヵ月半、会えなくなる、その前のふたりの時間。

20時過ぎの新幹線で帰路に。
宇都宮までの1時間は彼と一緒だけど、その後は…。
眠そうな彼をむりやり起こす。寝ないで、と縋り付く。
郡山を過ぎ、宇都宮に近付くに連れて無口になる。
泣きそうだった。泣いてしまった。
彼が降りた後は尚更だった。
ホームで手を振ってくれる彼が見えなくなるまで振り返る。

22時半に父親の家に帰り着き、彼にメールを送る。
お母様宛てに転送してもらう分のメールも含めて。
お礼状はまた後日投函します、と添えた。

「Kyoさんはいろんな経験をしているから
引き出しがたくさんあって、宝物が詰まってるのね」
「Kyoさんの前向きな態度に感心しました。
幸せを掴んでください」

そんな言葉をかけて頂いて、何と言っていいのか。
嬉しかった。ただ、ひたすら嬉しかった。
どこでそう思われたのだろう、と
不思議に思う気持ちの方が大きかったけれど
でも…嬉しかった。

体調のこともあり、迷惑をかけるだけかけて
満足にお手伝いも出来ないままの滞在だったけれど
次回はきちんと話をしてお手伝いもして
…と、もう次回のことを考えている。

いろんなことを知ることが出来てよかった、本当にそう思う。
よかった、そう思う感情は今だけのものかもしれないし
どこまでが社交辞令なのかも私には計り知れないし
だけど今の気持ちは大事にしよう。一生。

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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