橋本裕の日記
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2006年11月20日(月) ありがとう、google先生

 私が購読しているメルマガの一つに、「毎日かかさず英語でブログ」というのがある。11/9号の題は「英語のことはgoogle先生に聞け」だった。少し引用しよう。

<ご存じの通り、Googleはインターネットの検索サービスなわけですが、見方を少し変えると、人類史上最大の「コーパス」と言うことができます。

 コーパスというのは言葉のデータベースのことで、従来は言語学者が地道にコツコツと自然言語を拾い集めて作成し、言葉についての研究や辞書を編纂するときの基礎にしていたものです。

 でも、コツコツした作業は人間よりもコンピュータの得意分野。Googleはその誕生とともに、あっという間に史上最大のコーパスになってしまいました。しかも、今こうしている間にも、Googleのコーパスは、アップトゥーデートに更新され、どんどん成長しています。

 あり得ないくらい幸せなことに、私たちはこのコーパスを好きなだけ自由に使うことができます。うまく使えば、そこいらの英語教師よりもよっぽど頼りになる存在。それがGoogle先生です。こんなに素晴らしい先生を活用しないなんて、もったいなさすぎ!>

<たとえば、「インターネットでほにゃらら」というときに、あなたは、"in the Internet"と"on the Internet"のどちらを使いますか? 判断に迷ったら、次のように2通りの方法でググって、ヒット件数を比べます。

>> "in the Internet" 704万件
>> "on the Internet" 2億200万件

※ダブルクォーテーションでフレーズをくくると、そのフレーズに完全に一致する検索結果のみが表示されます。

 ここでは圧倒的に"on the Internet"が優勢であることがわかったので、特に理由がなければ"on the Internet"を使った方が無難なようです>

 この方法をつかって、私も早速googleで、次の英語の語句を検索してみた。

> "one of my friends" 2,250,000件
> "a friend of mine" 4,160,000件

 これでみると、「one of my friend」よりも 「a friend of mine」のほうが、よりポピュラーなようだ。ところでこの両者の意味はどう違うのか。

 それはその語句が使われている文章を検討すれば、どういうシチュエーションで用いるのが正しいか類推することができだろう。これはとてもありがたい。さらにgoogle先生は英作文にも役立つ。

<「パンケーキを焼くときに表面がぶつぶつしてきたら裏返す」というのを英語で何と言うか調べるには、パンケーキのレシピのページにそのような表現があるに違いないと想定して、

>> cook pancake

 などのキーワードをならべて検索してみます。すると、パンケーキの焼き方に関する英語のページが200万件以上ヒットするので、その中から気に入った表現を拝借してくればいいわけです。

 パンケーキの焼き方に関連する表現が生きた文脈の中でまとめて目に入ってくるので、いちいち和英辞典で逐語訳するよりもはるかに効率的だし、より自然な表現が身につくはずです。

 こんな感じで仕入れた生の表現を、がしがし自分の英語ブログに取り込んで、自分自信の言葉にしていけば、そりゃあもう、言うことなしでしょう♪>

 私の夢は英語でブログを書き、世界に向けて発信することだが、google先生がいればこれも夢ではないだろう。

 さて、私が他に重宝して使っているのが、自分がHPに書いた文章を探し出すときである。たとえば、「パレート法則」について昔書いたはずだが、もう一度読んでみたいとき、

>橋本裕、パレート法則

 この二つのキーワードを並べて検索すればよい。結果はたちまち得られる。それは2000年5月14日の日記に書いてあった。その日記で私は野口悠紀雄の「戦略的超勉強法」を紹介している。野口さんは「勉強のための基本3原則」を次のように書いている。

(1)勉強のやり方を工夫して、勉強を面白いものにしよう。
(2)部分から積み上げるのでなく、全体から理解しよう。
(3)8割できたら先に進もう。

 (3)についてさらに、「2割を制するものは、8割を制する」というパレート法則が適用できる。そうすると、結局、勉強で大切なのは2割で、それをマスターすれば次ぎに進めばよいということになる。

 読書の場合でもたとえば100ページの本の中で、重要なことは20ページに書かれてある。すべて読む必要はなく、その2割をマスターすればよい。それではどうしたらその2割を選別できるか。それには「全体を俯瞰すること」が大切で、細部にこだわっていては大切なことが見えない。全体を俯瞰した上での重点に的を絞った「パラシュート学習法」が有効だという。

 ちなみに、私の「何でも研究室」の多くの成果は、この野口悠紀雄さんの「勉強のための基本3原則」に忠実に従った結果であることを告白しておこう。ありがとう、野口先生、パレートの法則、そしてgoogle先生。


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