橋本裕の日記
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2006年10月31日(火) 称号を欲しがる名誉会長

 安倍晋三首相が自民党総裁に選出された2日後の9月22日に、創価学会の施設で、池田大作名誉会長と極秘会談をしていたらしい。安倍さんが「常日頃、自民党をご支援いただきありがとうございます。神奈川16区と大阪9区の補欠選挙でも一層のご協力をお願いします」と頭を下げると、池田氏は「わかりました」と協力を約束したという。(週刊現代11/11号)

 10月7日に「朝日」「毎日」「読売」の三大紙を含む新聞各紙は、池田氏が北京師範大学から名誉教授の学術称号を受けたことを一斉に報じた。朝日、毎日は式典での池田氏の写真まで載せてサービスしている。

 また10月5日の聖教新聞には、小泉前首相が「池田大作名誉会長。200にもおよぶ名誉称号のご受賞、まことにおめでとうございます」とメッセージを寄せている。小泉前首相も首相を辞めた直後、池田氏と極秘に会談し、選挙協力のお願いをしていたらしい。自民党が補選で勝てたのも、創価学会の全面協力があったからだと言われている。

 ところで、池田氏の名誉称号だが、麻薬王として知られるパナマのノリエガ将軍や、ルーマニアのチャウシェスク大統領などからも受けている。池田氏はこのときチャウシェスクを「平和主義者」と呼んで、最大の賛辞を送っていたそうだ。池田氏は何故そんなにまでして称号を欲しがるのだろう。彼は90年4月29日に創価大学で行われた講演で、こんなことを言っている。

<(自分の正しさは)世界が証明してくれた。私は日本の勲章なんかもらわなくてもよいのだ。日本人は嫉妬深く人間の思いが分からない。200年遅れている後進国だよ>(当時の録音テープ)

 たしかに、一宗教指導者に歴代の首相がこそこそ出かけて行って頭を下げ、名誉称号をもらったと言って大新聞がこぞって写真入りで報じ、これを賛美するような日本は、とても近代的な民主国家とはいえない。200年ではなく、500年は遅れているのだろう。だから池田氏のような称号マニアの宗教家に政治やマスコミが支配されるのだ。


橋本裕 |MAILHomePage

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