橋本裕の日記
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| 2006年10月20日(金) |
「I rub you」の英会話 |
日本人は「r」と「l」の発音がなかなか区別できないという。私の英語も発音もこの区別が曖昧である。これについて、こんな小話がある。日本の青年がアメリカ人の恋人に。「アイ ラブ ユー」と愛の告白をした。これを聞いた恋人は、こう答えたという。
「No, don't rub me.」 (いやよ、私を擦ったりしないで)
日本人の青年は、「love」と発音したつもりだが、ネイティブにはそれが「rub」としか聞こえなかったわけだ。私の場合は、「r」の発音はかえってむつかしいが、なまじっか「r」の発音が完璧だと、こんな誤解がおこるかもしれない。
同様な小話に、「rice」(米)と「lice」(虱の複数形)の話がある。日本人が「I eat rice」というと、それがアメリカ人には、「I eat lice」に聞こえるという。
セブの学校の4人クラスでこの小話を紹介したら、エマ先生は笑いながら、「そんな話は聞いたことがない。そんな誤解はまずありえない」と否定された。なぜなら、人は状況を考えながら、全体の文脈の中で言葉の意味を聞き取っているからだという。
だから、たとえ日本人が「I rub you」と曖昧に発音しても、聞き手のネイティブは、情況を自然にくみ取って、百パーセント「I love you」と聞き取るにちがいないと言う。
これを聞いて、少し安心した。もちろん、正確に[r」と「l」を発音できればそれにこしたことはないが、発音に神経質になって物怖じする必要はないわけだ。
そもそも真剣な愛の告白を、「I rub you」としか聞き取れないような相手に、愛情が期待できるだろうか。「I eat lice」としか聞き取らないのは、状況判断が苦手な人か、性格に問題がある人かもしれない。
いずれにしても、小話としては面白いが、日常会話では起こりそうもないことらしい。というわけで、私も少し安心して「I rub you」や「I eat lice」の英会話を楽しみたいと思う。
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