橋本裕の日記
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自民党道路調査会(古賀誠会長)は9日、政府の道路4公団民営化推進委員会がまとめた新規高速道路建設に歯止めをかける最終報告について、「今後の道路整備を進めていくうえで容認できない」とする決議を採択した。
40兆円もの負債をかかえる道路公団の民営化は、一特殊法人の改革にとどまるものではない。この国の公共事業を支配し、700兆円に迫る天文学的借金を国民に押しつけ、自らは利権の甘い蜜を吸い続けてきた政官業の「鉄の三角形」の牙城をいかに解体するかの天応山でもある。したがって小泉首相も道路公団改革を構造改革の中心課題に位置づけてきた。
その先兵となる推進員会の最終報告だったが、国会にたむろする族議員たちがまたもや決起して、自分たちの利権を危うくする改革案を力ずくで阻止するつもりらしい。有力な道路族議員の一人の江藤隆美元総務庁長官も、「素人たちの議論に従う義務はまったくない」と、もっぱら報告書の正統性に疑問を投げ掛けている。
ところで、10日の衆院本会議で綿貫民輔議長が案件を1つ採決し忘れたまま、散会を宣告した。国会では与野党とも欠席が相次ぐなど「無気力」ぶりが目立っているようだ。北朝鮮拉致被害者の支援法案を採決した日の厚生労働委員会には、22人の自民党委員のうち出席したのが6、7人で、傍聴した被害者の家族を残念がらせたという。こうした「ゆるんだ空気」が議長にも伝染したのではないかと、朝日新聞に書かれている。 ひところ「学級崩壊」という言葉が流行ったが、もうこれは日常化していてニュースにもならない。今注目されているのは、「国会崩壊」だそうだ。昨日の朝日新聞にも詳しく書かれていたが、一昨日の毎日新聞の社説から一部引用してみよう。
<国会議員が議席に着かないので、委員会が定足数に達しない。審議を始めても、おしゃべりや笑い声が絶えない。質問中の議員に、私語を注意された議員が、逆ギレしてしまう。今年、「学級崩壊」になぞらえて「国会崩壊」という言葉が生まれた>
いやはや何ともお粗末な光景である。これが日本の選良たちの姿かと思うとなさけない。長野県では田中知事に県議会が抵抗したが、これは不信任を受けた田中知事が再選されて一応決着した。しかし地方、中央を問わず日本の議会はいぜんとして土木屋を中心とする族議員で占められている。
のこのままでは、議会がバリアになって、いつまでたっても日本の改革は進まない。私は以前から「首相公選制」とともに「議員抽選制」を主張しているが、一刻も早くこれを実施して、国会から魑魅魍魎の類を追放し、国会の正常化を図るべきではないだろうか。
<今日の一句> 襟巻きに お下げの髪も あたたかく 裕
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