橋本裕の日記
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2002年08月14日(水) 水没する国々

 朝日新聞によると、南太平洋の島国ツバルが、地球温暖化による海面上昇で水没の危機にあるらしい。海面上昇はIPCCの科学者の予想を上回るペースで続いており、タラケ首相の生まれたバイツ島は高潮に洗われて住めなくなったという。

 このままでは国民はいずれ椰子の木の上で生活するしかなくなる。そこでオーストラリアとニュージーランド政府に移住を申し入れたが、オーストラリアは拒否し、ニュージーランドもわずか年75人しか受け入れてくれない。クジであたった幸運な者以外は島と沈むしかない。

 そこで、タラケ首相は温暖化に関係する石油、自動車、武器、煙草などの大企業や、温暖化対策に消極的なアメリカ、オーストラリアなどの先進国を訴えて、損害賠償と対策を求めることにしたという。隣国キリバスやインド洋のモルディブと共同で提訴するようだ。

 温暖化による海面上昇で被害を受けるのは、何もこれら洋上の小国ばかりではない。国土の大半が海面下にあるオランダや日本をはじめほとんどの海洋国家が深刻な被害を受ける。

 またNHKの報道によると、アルプスの氷河が融けだして、イタリアにある湖が決壊しそうだという。同様な映像がヒマラヤの氷河でも報道された覚えがある。南極の棚氷が崩壊している映像も記憶に新しい。

 統計によるとこの100年間で全世界の氷河は1/5になったという。地上からすべての氷河が姿を消すのも、時間の問題のようだ。地球温暖化が生態系にもたらす破滅的な影響も科学者によって指摘されている。しかし、この警告も経済優先の声にすっかりかき消されてしまった。私たちはなんという恐ろしい時代に生きていることだろう。

<今日の一句>  夕暮れに 木槿やさしや 帰り道  裕


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