橋本裕の日記
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昔から、熱狂することが嫌いである。だから、おおかたのスポーツは嫌いである。なぜなら、スポーツには熱狂がつきものだからだ。とくに観客が示す集団的熱狂は大嫌い。生理的に受け付けない。
そんな私が、先月のワールド・サッカーは結構テレビ観戦をした。日本の試合は大方見たのではないだろうか。そして結構楽しんだ。観客の熱狂もあまり気にならなかった。それどころか。私自身、日本チームを応援して、いくらか熱が入っていた。個人的にはドイツのカーン選手が好きだった。彼を見ていると、なんとなく男の中の男という感じがした。
どうしてそういうことになったのか。それは、プレーする選手達に好感を持ったためである。ボールを追って、広い競技場を全力で駆けめぐり、体をぶつけ合い、必死でゴールを狙う。あるいは必死でゴールを守る。その単純で原始的とも言える活力ある姿にいささか感動した。選手達の個性的で野性的な表情もよかった。サポーターたちの必死な応援も、なんとなく見ていて、ほほえましかった。
宴が終わった後、世界はまた重苦しい雰囲気に包まれている。イスラエルとパレスチナ、インドとパキスタン、南北朝鮮など、紛争は続いている。アメリカはイラクを本気で攻撃するつもりでいるらしい。スポーツの熱狂はまだ愛嬌があるが、戦争の熱狂はごめんである。
「熱狂─青年がかかりやすい病気で、経験という外用薬と後悔という内服薬を少量ずつ服用すればなおる」(A・ビアス)
<今日の一句> すれちがう 少女ほほえむ 百日紅 裕
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