橋本裕の日記
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9.11事件以来、アメリカを中心に、「テロに対する戦い」が声高に叫ばれるようになった。テロを撃滅することに反対ではない。しかし、テロ行為に対して、それをはるかにうわまわる規模の国家テロで報いるということには反対である。
テロの撃滅は、こうした荒っぽい対症療法では解決しない。むしろさらなるテロを誘発し、最終的にはこの世界を恐怖と暴力の支配する生き地獄にするだけである。テロに対する規制を強化する一歩で、テロそのものを生み出す国際政治の矛盾そのものを解決する努力が必要だ。
宗教や民族の対立は根深くて、とうていその矛盾を解決することができないと考える悲観論もないわけではない。超大国による力の支配によって当面の平和を実現しようという考え方もある。しかし、こうした悲観論や覇権論は国際政治の将来を危うくするものだ。
宗教対立や民族対立はつねに存在したわけではない。一見そのように見える現象も、その本質を探っていくと、もう少し違った問題にたどりつく。それはつまるところ、「経済と政治」の問題だということだ。そして私たちは問題をこのように実践的にとらえることで、はじめて世界にたいして主体的になり、世界の未来に希望を持つことができる。
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