橋本裕の日記
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2年前に、経済学を集中的に勉強して、「経済学入門」を書いた。経済の基本は「市場」であるという立場から、できるだけわかりやすく書いた。多くの本を読んだが、あくまでも自分の頭で考えて、理解し、納得したことを書いたつもりである。現状分析から、将来の展望まで、今読み返してみても、少しも間違っていないと自負している。
このあと、一年ほどかけて「政治学入門」を書くつもりだった。しかし、こちらのほうはいまだに着手していない。ギリシャ、ローマ、イギリス、アメリカ、中国など、さまざまな国の政治や歴史をあたり、プラトンから、スピノザ、ロックといった政治論の古典を読んで、あれこれ考えているが、「政治」についてまだ明確なイメージが得られない。
とはいえ、政治についての中心テーマは何かと言うことについて、おぼろげながら自得するものはあった。一言で言えば、それは「権力」の問題だということである。「民主主義とは何か」ということも、こうした視点に立つことで、かなりはっきり見えてくる。
私の知るところ、政治の根本が権力であるということついてはじめてはっきりとした認識をもったのはホッブスあたりではないかと思う。「リバイアサン」がその証拠だと思うが、これをより学問的に仕上げたのはロックだろう。というわけで、ロックの「市民政府論」を読み返すつもりで、もう1カ月も前に机の上に置いたが、しながら、いまだにその本はそこに置かれたままである。
私の性分として、書き始めると止まらなくなる。「経済学入門」がその例だと思うが、今「政治学入門」を書き始めたらどういうことになるか、おそらくまた明けてもくれても「政治」の問題に没頭するのではないかと思うと、自分で自分が少し怖いのである。
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