橋本裕の日記
DiaryINDEXpastwill


2001年06月29日(金) 貧しい国のかなしい光景

 国王一族殺害事件で揺れるネパールは世界で最も貧しい国のひとつ。1人あたり国民総生産はおよそ200ドルあまりで日本の150分の1だという。こうした貧しい国につきものの「人身売買」がこの国でも大規模に行われている。

 貧しい農村からは10歳にも満たない少女たちが毎年5000人以上人身売買され、インドに売春婦として送り込まれる。こうして20万人以上のネパール人売春婦がインドで働いているようだ。

 たとえば最近NGOの支援組織の手で助け出された13歳の少女は、8歳の時に仲買人によって村から連れ出され、インドの売春宿の主人に「稼ぎが少ない」と言われ、熱いアイロンを肌に押し付けられた。救出から3カ月たっても右腕には楕円形のやけど跡が生々しいという。(毎日新聞2001年6月21日朝刊)

 しかし人身売買は貧しい国の出来事ばかりとは言っていられない。世界で最も豊かな国日本でも裁判官や教師が中学生の少女を買春してつかまる事件が相次いでいる。「援助交際」に走る少女の数は増大する一方だ。

 日本とネパールに共通するもの、それは「貧しさ」である。日本は物質的は繁栄したが、心はますます貧しくなった。今では世界でもっとも「心の貧しい国」のひとつかもしれない。


橋本裕 |MAILHomePage

My追加