罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
| 2002年06月01日(土) |
此処に書くのも久しぶり 咲乱 |
最近不安定になってようやく表に顔が出せた感じ。 表は見えていたんだけど、身体は動かせない。 今日なんか半日以上缶太じゃなかったから出てこれたのね、きっと。 誰かは確かには判らないけど、鏡に映って見えたあの仏頂面は、 …琥珀よね、きっと。
あの子は視力が殆ど無い。 その代わり、身体と心の記憶を全て管理してる。 だから、仕事も出来る…仏頂面は治らなくても。 缶太とほぼ同じ動きで、顔だけ違う。 鏡で見えて、結構笑えたわ。
あの子が何考えてるかはさっぱり判らない。 でも、缶太の代わりに仕事したり、暴走寸前にトイレに避難したり。
声も一応真似してる。 古くなったテープから聞こえるようなノイズがかった声で。
あの子は強い。 多分、この身体を存続させる事に関して言えば最強だと言える。 しかし、だからこそあの子はいつも一歩引いている気がするのね。
ただ身体を存続させる、ただ生きる事なんか缶太は望んでいないから。 缶太にとっては如何に生きるかだけだから。 生き様を追い求めてあっさり散ったならそれもまた一興。 身体の存続とかなんて大して考えちゃ居ない、寧ろ考えちゃいけない位の勢い。 でも別に死にたがりの訳じゃないのよ、 ただそんな事より、その時自分がしたい事をする子なの。 それを知ってるから、缶太にとっての無意味な生を生きるあの子は一歩引く。
そんなあの子が今日は半日も出張っていた。 なんかあったのかしらね?
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