罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
突然だが非科学的な事を書きたくなった。
想いは残留する。 そこに居座って、影響を与えつづける。
生きている人間の過去になった想い。 死んでいる人間の過去になった想い。
妄執のような無骨で粗い、しかし強い想い。 錯綜する繊細で行き場の無い、不安な想い。 死の前に想う深い悔恨と憎悪、諦めた想い。 終わったのに気付かないリフレインの想い。
気付いて欲しくて、でも上手く表せなくて、 現在に呪詛を吐きつづける想いという過去。 焼き付いた空間のネガが、色褪せてくまで。 想いは気付かれぬまでも現在に干渉してく。
応えられない想いもそこに在る。 応えてはならないものも在るね。 だから残った想いは焼かなければならない。 もう誰も惑わされないように。 そして、それを心に留めなければならない。 その想いをどう受け止めるかは、結局僕の意志だから。
過去は過去でしかない。 現在でない以上、反省こそすれ苦悩するものじゃないはず。 あなた達に振り回される訳にはいかない。 でも、しっかりと受け止めるよ。 僕が、僕の道を歩く為に。 悲しい道に、進まないように。
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