罅割れた翡翠の映す影
目次過去は過去過去なのに未来


2002年04月26日(金) 演技者 缶太郎

この世は舞台であり、誰もがそこで一役演じなければならぬ。
なら貴方は何を演じている?

僕の目標は邪神ニャルラトホテプなのですが。
トリックスターとして人をおちょくりながら生き、
憎まれずしかし慕われずただ中立に、
人々を堕落させ煽動しそれに従うモノとそうでないモノを傍観しながら、
その過程を楽しんでいきたいのです(ド外道)。
でも邪神占いしたらハスターでした。正体不明の超変人。
ああ、まぁそれでも正解だからいいかな(いいのか?)。



さて、社会生活を送るにあたり、誰もが何かしら『役』を持っているわけで。
主演をはる時もあればエキストラで『その他大勢』な時もあれ、だ。
シンデレラだろうが継母だろうが魔法使いのおばはんでも紅天女だろうと、
その『役』にハマっている時は何の疑問も抱かないのだろうけど。

継母ならシンデレラ虐めて舞踏会行って靴が入らなくて泣くのが当然なのだ。
靴が入らないから泣く事はしても何故そんな事で泣くのかなど考えない。
入らなくてもまぁいっか、などと考える事はあってはいけない。
そんな事では継母の役を降ろされてしまうからだ。
そうなれば、彼(彼女)はその舞台での存在価値を失う。
そして初めて、そこでさっきまで継母を演じていた自分自身に気が付く。
存在価値を失いながらも、消えてしまわない自分自身に気が付いてしまう。

役柄を演じる事は社会生活に於いて必要不可欠なモノなのだろう。
演じきれなければ存在価値を失ったかのように思える。
だけど、その演じている本人の気持ちはどこへいったの?
演じているうちに役になりきってしまって、
自分の気持ちをシンデレラや継母の考えで押し潰していない?

僕は『理容師』じゃない。
僕は『ゲイ』でもない。
僕は『男性』ではない。
僕は、僕のここにある気持ちは、理容師やゲイや男性という立場を演じても、
演じている僕自身はその何でもない。
光が見方によって色や形を変えてもそれ自身に変化が無いように。



…そんな事を今日はぼーっと考えていたのだけれども、
やっぱり上手く文章に出来なくて困る。
拙い語学力ではこの辺の例えと説明が精一杯…。

演じていない状態の自分自身を持っている人は、どういう人なのかな?


Jade |MAILBBS

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