罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
言いようの無い虚無感と不安に襲われる。 頭が痛い。 ついでに心臓の脈はおかしくて、 胃がキリキリ…というかどうか判らないがとにかく痛い。
経験上、こういう状況で良い事が起こった例は無い。 五月が近い。 また周期的には鬱に入る。 久しぶりに虚木が出るかもしれない。 そうしたら、また失踪するんだろうか。 二・三日行方知れずになって、皆にまた迷惑を掛けるのか。 今度は永遠に戻って来ないのかも知れない。
苦しいよ。 辛いよ。 助けて。
そうやって助けを求めても良いような人間を、僕は知らない。 泣きたくたって、涙なんかもう出ない。 言葉に出来たとしても、僕は笑っているだろうね。 道化の顔に、涙の滴が塗られているだけのようなものだから。
僕がやるしかないなら、背中を押して欲しい。 笑顔で戦場に送り出して…。
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