罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
加虐的な思考が頭を支配する。
こわしたい
主語もなく、只の欲求。 何を壊したいの? 自分? 他人? モノ? 全部?
まるで寝惚けているかの様に、 欲求に従おうとする身体。 抑え込んで、身体が反発する。 寒くも無いのに、震えた。 頭痛と吐き気が、こみ上げた。
ぜんぶ こわれてしまえば いい
意識が、睡眠と違う形で失われる時。 目の前は真っ暗になどなりはしない。 真っ白で濃い霧がかかって行く。 一面の銀世界になる。 一瞬で、仮初の永遠にも思えて。 気が付いて、まぶたを開けば暗闇から帰る。 さっきまで見えたのは白い世界なのに。
そして、気付かれないように確認する。 自分が何をしていたかを。 後始末と重要事項の再確認。
かえりたい
何処へ帰れと言うのか。 まさか実家ではない。 過去へでも帰れと? それともあの銀世界に?
|