J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2006年01月12日(木)    くどうさん、、やめて、、おねがい、、わたしを愛してくれるなら、、

J (3.秘密の恋愛)

11. 一夜の夢 (24)


歯を食い縛りぎっと閉じていたレイの目。
その閉じた目から涙がぼろぼろぼろぼろ零れ落ちる。

思わぬ涙に私は一瞬たじろいで身を引く。
先端に触れていたレイの“彼女自身”と“私自身”が離れる。
だがふたり裸体のまま肌を重ね合っている状況は変わらない。

私は前後不覚になりつつも、辛うじて声を掛ける。

「・・レイちゃん、、」

涙を前に、思わず、ごめん、と謝りそうになる。
しかし言葉にはしなかった。
謝ってしまったらそれで、
すべてがしまいになってしまいそうだったから。

それよりも私はレイと結ばれたい。
ひとつになりたい。
なんとかしてわかってもらいたい。
レイにこう懇願する私が私の中で囁いた。

お願いだ。
この思い、遂げさせてくれ。
この機会を逃せばもう僕たちはひとつになれる時はないんだ。

私は精一杯に優しさを込めてレイに懇願するように言った。

「レイちゃん、、・・やっとひとつになれるんだ、、よ。」

そう言いながら私は再び動き、
“私自身”をレイの“身体”に近づけました。

再び“私自身”の先端が触れたレイの蜜園は熱く熟れ滴っていた。
やはり“彼女自身”は待っている。
私の入るのを待っている。

だがレイは瞳を開き首を振り、
じっと私の目を見て涙ながらに言ったです。

「くどうさん、、やめて、、おねがい、、
 わたしを愛してくれるなら、、
 よして、、
 おねがい、、」


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