J (3.秘密の恋愛)
5. 後悔 (4)
そう、昨夜はおよそ3年ぶりにレイと二人きりで酒を飲んだ。 あの晩以来。
・・
あの夜。
初めてふたりで飲んだ夜。(参照こちら) 私が酔ってレイを抱き締めた夜。(参照こちら) そして、、、記憶がないと卑怯な嘘をついたあの夜。(参照こちら)
上司が部下を酔った勢いで抱き締めて。 キスをしようとして。 涙を溜めて拒否して押しのけて逃げた。。あの夜。
私はそのことを詫びようとした。 しかしレイはその夜を、想い出の夜、と言ったのだ。(参照こちら)
私の気持ちを確かめられてうれしかったと。(参照こちら)
私に憧れて会社に入社したとも。
そして。
ああ、私は酒に酔ってしまっていたのだ。 レイと話すうちに3年間封印していたレイへの恋愛の情は解けてしまった。
私はこんなことを言ってしまった。 ‥「僕の気持ち、確かめられた、さっきそう言ったね、レイちゃん、 それは本当に確かだと思っていいよ。」‥と。(参照こちら)
言わなければ、それで済んだ筈だ。
始まることなく終わったこと。
なのに。 私はそれを言ってしまったんだ。
私はレイを泣かせてしまった。
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