J (3.秘密の恋愛)
5. 後悔 (2)
イベントは昨日同様に盛況で終わり、 私たちは最終の新幹線に飛び乗って帰路に着きました。
レイは普段通りのレイでした。
私もいつもと変わらぬ私でした。
昨夜の話は夢の中の出来事のように、 お互いに一切触れることも無く。
・・
帰りの車中、よほど疲れたのでしょう。 席につきビールを飲み弁当を平らげた後は口数も減り、 名古屋を過ぎた頃には皆寝てしまいました。
私もうとうとしました。
がしかし、寝るに寝れない。 目を瞑ると私の頭の中には昨夜のレイとの話が浮ぶ。
レイはどういうつもりでいるだろう。
レイに目をやると彼女は目を瞑り寝ているようでした。
何事もなかったように。
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