J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2004年01月07日(水)    4. 無常   ・・・私の頭はくるくる回る。

J (3.秘密の恋愛)

4. 無常 (1)


俺に憧れて会社に入社した、、、。

そう言うレイを前に私は言葉が出ない。
ただ、頭の中がくるくる回る、くるくる、くるくる、くるくると。

・・

確かにそんな気もしていたよ。
けれどそれはずっと俺の心の中で打ち消してきたことなんだ。

そんなことはある筈はない。
レイは営業部という仕事の内容に惹かれて志望を変えた。
俺に関係のない動機で会社に入社したんだ。

だって君は履歴書にそう書いたじゃないか。(参照こちら


けれど。
確かに、あー、俺は、もしかしたらと、
そういう甘い幻想を抱いていたこともあるよ。

レイが少しでも俺に気があるんじゃないかってね。

でも、それは俺の妄想。

俺はそう決め付けてこれまでやってきたんだ。

それなのに、。


なんで、君はこの席で今そんなことを口走る!?

、、、レイちゃん、酔ってるよ、君、、、。



それと。
俺の気持ち、確かめられた、ってどう言う意味だい?

あー、確かに俺は君に猛烈な恋愛の情を持っていたよ。
狂おしいほどの。

そして、あの夜、俺は君が欲しくなって仕方がなくなった。

でも。
君は肝心のところで席を立ったじゃないか。(参照こちら

俺の記憶では、、、。

俺の記憶では、君に一言も君への恋心を打ち明けていなかった筈だよ。


なのに、なんで君は確かめられた、っていうんだ。

全て君にはお見通しだった、そう言うわけなのかい!?


、、、ああ、俺も酔っている、くるくる回るよ、頭が、、、


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