J (2.結婚)
10. 義母 (4)
夜になり義母と共に食卓を囲む。
再びまた私は緊張しながら食事をする。
ここは私の家なのに、、、。
ビールを飲む私。 純一さん。あまり飲まないことですよ、 友美がこういうことになっている時ですからね、という義母。 黙っている友美さん。
トモミさん、どう、食欲はあるの?と聞く私。 少し、と答える友美さん。 会話が途切れる。 タバコを探す私。
純一さん、友美の前ではタバコは辞めていただかないと、と義母。 あ、すみません、そうでした、と私。 そう、友美さんの実家ではタバコを吸わない私だった、、、。(参照こちら) そうでしたって、純一さん、子どもに影響したらどうするの? もう、何から何まで、と呆れ顔の義母。 小さくなってビールのコップをなめる私。
私がビールを飲み終えるまで、 義母も友美さんもご飯を食べるのを待ってくれていました。 どうぞ、お義母さん、お先に召し上がってくださいと、 私は再三お願いしたのですが、いえ、それは失礼に当たりますからと、 じっと私が飲み終わるのを待っていてくれるのです。
私はそそくさと飲み干して、ではご飯にしてください、 そう言うよりありませんでした。
風呂もどうぞお先に、ということで私は言われたとおり先に入りました。 風呂から上がると、ごゆっくりと声を掛けられて、 ああ、これじゃ友美さんの実家にいるのと変わらないじゃないか、 そんな気分になってしまう私でもありました。
でも、仕方ないです。 友美さんの具合が悪いんですから。
それに義母は精一杯のことを私たちにしてくれているのです。
感謝こそすれ、不満を感じてはいけないのです。
分かってはいます。 分かっているんです。 いい人なんです、とっても。
でもなぁ、
もう少し、その、トゲのない言い方、してくれるといいのにな。
ふぅ。
その時の私の心中はそんな感じでしたです。
、、、当然夜も義母の管理下で私たちは眠りました。
当然です。
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