J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年03月18日(火)    何ということよ、これが新婚生活の第一日目なのに!・・・

J (2.結婚)

5. 新婚旅行 (5)


私は今朝から本当にどうにかしているのです。

ジェラシーを感じたり、キスをしたり、「抱きたい、」と言ったり、

挙句はおのれの振る舞いを恥じて落ち込んだ気分になってしまう、、、。


何ということよ、これが新婚生活の第一日目なのに!

、、、


とは言え、こうした私の心の内部の感情の起伏は、
私の心の中だけで起こっていることで表面には出ていません。

表面上はいつも通りの私。

ひょいと冗談を言って、友美さんを笑わせて、
次にやるべきことがあれば、あれこれ先に先にと手を回してあげて、
友美さんから見ればいつも通りの頼りになる私、でした。


ですから、私の心の内の動きは、
友美さんには全く分かり得ないことであったと思われます。


・・

昼前になりました。

私たちは車に荷物を積み込み、
いよいよ新婚旅行に出発します。

ここから3時間のドライブです。

その時間になると、私はアルコールも抜けてきて、
正常な思考ができるようになっていました。


先程の揺れ動いた心はアルコールが残っていたせいなのかな?、
私はそう思いながら車のハンドルを握りました。

助手席には変わらない、
目が合えば微笑んでくれる友美さんがいました、、、。



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