J (2.結婚)
5. 新婚旅行 (4)
私は立ち上がり友美さんに近づきました。
奇妙な笑顔を浮かべ「いや、何でもない、」と言いながら、、、。
友美さんはキョトンとした顔をして、「変なの〜」と言いました。
(まったく持ってして私は変だ。)
私は友美さんに近づいて、「ちょっとさ、」とか言いながら、 また友美さんを抱きしめてキスをしました。
何故? 何故君はあの時オレじゃぁなくってあいつを見ていたの?
私はキスをしながら心の声が友美さんに聞いている、、、。
、、、それは友美さんには届かない声。
友美さんは私のキスを純粋な愛情表現として受け入れている、、、。 同じ時に同じキスを共にしながら、違う意味合いを持つキス。
だめだ! ひとつにならなきゃ、、、 ひとつにならなきゃ、だめだ!
私は再び本能的に友美さんをとの交わりの必要性を感じました。 「トモミさん、やっぱり、抱きたい、今、」 「も〜、純一さんたら、夜に、って、」
友美さんは、今度はきつく私を拒みました。
私はちょっぴり不機嫌になりそうでした。 しかしそれも大人気ないこと、すぐに気を取り直して言いました。
「何でだよ〜、オレたちやっと夫婦になったんじゃないか、」
友美さんは困ったような顔をして、私の目を見つめ訴えるように言いました。
「だから、だからなの、結婚して初めて、でしょ? だから、大切にしたいの、ね、分かって、、、。」
私は自分勝手なおのれの振る舞いを恥ずかしく感じました、、、。
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