J (2.結婚)
1. 結婚前夜 (14)
これでいいんだ、、、
これで私の人生は確定、
これでいい、、、、。
私は灯りを消した部屋の中でひとりふとんに横になり、 天井を見上げてそう繰り返し思いました。
私は友美さんを大切にしなくっちゃ。 私は友美さんを大事にしなくっちゃ。
生まれてくる子どものために、、、
、、、そうなのだ。
私には私の子どもを産んでくれる、友美さんがいる。
、、、そうなのだ。
私は生まれてくる子どもと、 その子を産んでくれる友美さんのために生きるのだ。
これでいいんだ、、、
これでいい、、、、。
私はそう思い眠りにつきました。
、、、夜も更けて。
静かに、、、友美さんが私の寝る客間に入ってきました。
友美さんは私の寝息を確かめて、
そっと私のふとんに入り私の身体に身を寄せました。
私はうっすらと気がついて、
友美さんの頭を抱き、「どうしたの、、、?、」と、小声で聞きました。
友美さんは、「ちょっと、だけ、」と、甘く小声で言いました。
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