J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年01月25日(土)    友美さんは私の寝息を確かめて、

J (2.結婚)

1. 結婚前夜 (14)


これでいいんだ、、、

これで私の人生は確定、

これでいい、、、、。


私は灯りを消した部屋の中でひとりふとんに横になり、
天井を見上げてそう繰り返し思いました。


私は友美さんを大切にしなくっちゃ。
私は友美さんを大事にしなくっちゃ。

生まれてくる子どものために、、、



、、、そうなのだ。

私には私の子どもを産んでくれる、友美さんがいる。


、、、そうなのだ。

私は生まれてくる子どもと、
その子を産んでくれる友美さんのために生きるのだ。


これでいいんだ、、、

これでいい、、、、。


私はそう思い眠りにつきました。




、、、夜も更けて。


静かに、、、友美さんが私の寝る客間に入ってきました。


友美さんは私の寝息を確かめて、

そっと私のふとんに入り私の身体に身を寄せました。


私はうっすらと気がついて、

友美さんの頭を抱き、「どうしたの、、、?、」と、小声で聞きました。



友美さんは、「ちょっと、だけ、」と、甘く小声で言いました。



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