J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年12月25日(水)    6. 初めてふたりで飲んだ夜 

J (1.新入社員)

6. 初めてふたりで飲んだ夜 (1)


夏季練成が終わり、暑い夏が来て、そして行き、秋になりました。

9月にもなると新入社員のレイも職場の雰囲気に馴染み、
自分の仕事を能動的に自分から進んで出来るようになってきました。

私は友美さんとの結婚を控え忙しい毎日でした。



私はレイをそろそろ表にも出そうかとも思い始めていました。

彼女はよく勉強をし、商品の理解力も深まってきていましたし、
電話での応対も客先からいい評判を戴いておりました。


しかし、まだレイは18歳、客先の信頼を得られるのだろうか、
部長に相談すると必ずその点を問われるのであろうけれど。


徐々に、徐々に、かな、

私はそうすることにしました。


差し当たって、
私の不在中、つまり結婚式と新婚旅行の僅かの間、
レイに前に出て貰わなくてはなりません。


私はレイを私の不在中の窓口として客先に紹介するために、
暫く同行して歩いてみることに致しました。



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この物語はフィクションです。

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