J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年12月24日(火)    友美さんは衣服を整えシャンとしました。

J (1.新入社員)

5. 記憶にない夜 (4)


新しい命が生まれた、、、


しかし、そのことを知るのは1ヶ月も先のことでした。
その晩の私には知る由もありません。

その時は、
私は友美さんの抱き締めてその余韻に浸るのみでした。


私が身体を離すと、友美さんは衣服を整え、シャンとしました。

私はだらしなかった。

友美さんはそんな私を見て、クスクス笑い、
「純一さん、何かしたって、皆に思われてよ、」
と言いながら、私の衣服を整えようとしました。

私は、「うーん、そっかぁ、」と言いながら、
友美さんに乱れを整えてもらい、
「君はいつでもシャンとしているね、エライね、」
と褒め言葉を言いました。(ように記憶しています、オボロゲですが、、、)


その後は、たぶん友美さんの肩を抱き、
いえ、逆に友美さんに凭れるように、が正しいかもしれません、
ともかくも、私たちは宿舎に戻りました。


私はそのまま自分の部屋に入り、蒲団にもぐり込みました。

そして朝まで深い眠りについたのです。


友美さんはと言えば、
キチンとお風呂に入ってから自分の部屋に戻り、
まだ起きていた新入社員の話の輪の中に入り、
朝までいろいろな話をしたそうです。



レイは、
その話の輪の中にいて、
いろいろな話を聞いていた、

そんなことを何年かしてから、レイの口から聞きました。



私の記憶にない夜は、
こうして一夜を明かしていきました。



私はレイに何かを話していた。

そして、
レイは友美さんからもいろいろな話を聞いていた。


そんな夜だったのです。



(5.記憶にない夜、の項 終わり)



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