J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年12月06日(金)    アツアツで当てられっぱなしになっちゃうし、

J (1.新入社員)

3.雨、そして (6)


昼食は広間に集まってまた酒を注文し、
備え付けてあったカラオケで歌を歌いだし、
2時間も食べて飲んで遊びました。

食事の後、私はごろりと昼寝に決め込んで横になりました。
ですので、その間の皆の様子は定かではありません。


「純一さん、もうみんな帰るってよ、」
私は友美さんに揺り動かされ、
起きた時にはもう3時を回っていました。

私達は送迎バスに再び乗り、宿舎へ戻りました。

雨は上がっておりました。



宿舎に着くと、また夜まで暇な時間です。

私は友美さんを誘って海岸を散歩にでようと思いました。
一応、A部長に許可を取って。

すると、安田をはじめ数人の新入社員が一緒に行きたいと言い、
(ち、何とまぁ、気が利かない奴らだ、)と私は思いましたが、
団体行動の引率者の一人としての立場もあり、
「おう、一緒に行こう、」と誘ってやりました。

安田は、
「樋口さんとかも誘っていいですか?、みんな退屈そうだし、」
と言うので、
「なんだ、君は樋口レイをいやに気にかけるじゃないか、
 たしか君には彼女がいるって言ってたよな、」
と私はカマをかけて言いました。

「いやぁ、僕ならどっちかって言うと、
 杉野さんの方がタイプなもんで、へへへ、」
「ふーん、」
「やっぱり、女の子がいた方が楽しいッすから。
 ですし、工藤さんも友美さんと一緒となりゃぁ、
 アツアツで当てられっぱなしになっちゃうし、」
「ま、勝手にしろ、すぐ行くからな、」
「了解しました、工藤係長殿!、」


ということで、新入社員の男女の複数人、
ついて来ることになってしまいましたが、
私は友美さんとふたり、
ほかの連中とは距離をおいて散歩にでかけました。


しかし、友美さんとふたり、とは言え、

もともと私は手を繋いで歩いたりすることは苦手でしたし、
 
友美さんも人前でそういうことをするのは恥かしがるタイプでした。


ですから、はたから見るとふたりは、

私が前を歩き、友美さんが後ろからついて歩く、

ただそれだけでしたので、

決してアツアツには見られなかったかと思いますが。



新入社員の男女はこの二日間で親睦が深まった様子でした。

彼らは海岸でとても楽しそうにじゃれあって遊んでいました。

レイも?、、、。



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