ハロウィーン通信

[ 三魔女の宴・その8「鬼火のクレープ」 ]  2002年10月29日(火)

Trick or Treat! Trick or Treat!

おや、おなかをすかせたお客様の御到来。
はいはい御馳走しますよ、何がよろしいでしょう?

「鬼火を一つ頼みますかな」 (ファウスト第一部より)

承りました。
それでは、あの青くめらめら燃えあがる鬼火をおあがりなさいませ。


[鬼火のクレープ]

お馴染みクレープ・シュゼット(オレンジのクレープ)に
黒葡萄を加えてハロウィン・カラーにアレンジしてみました。
仕上げのフランベの瞬間は灯を消して
青いアルコールの精の炎のダンスをお楽しみ下さい。

*クレープ*

・お手数ですがクレープは皆様御愛用のレシピを御参照下さい。
・焼き上がったクレープは三つか四つ折にたたんでフライパンに並べます。
 写真では四つ折にしたクレープ六枚の端を少しずつ重ねて
 渦巻き状に並べています。

*フルーツソース*

フルーツ
 オレンジ  3個
 黒ぶどう  1/2ふさ
 紅玉りんご 半個

・りんご(紅玉)半分は皮つきのままいちょう切りにします。
・黒ぶどうは皮をつけたまま半分に割って、種を取り出します。
・オレンジ一個は皮をナイフで剥いて実を房から出します。
・オレンジ二個は絞ってジュースを取ります。

ソース用
 バター   30CC
 砂糖    30CC
 ブランデー 30CC

フランベ用
 ブランデー 30cc

1)鍋にバターを入れて加熱し、砂糖をいれて少し焦がして香を出します。
  薄切りにしたりんごを入れて、透き通るまで軽くいためます。

2)ぶどう、オレンジの果肉を入れ、
  絞っておいたオレンジのジュースを加えます。
  煮立ったら、ソース用ブランデーを加えます。

3)フライパンにクレープを並べて熱いソースを注ぎ少し煮ます。

4)あつあつのクレープにブランデーを振り掛けます。
  さあ、準備はよろしいですか?
  
5)部屋の灯を消してマッチ等で点火します。
  ほわほわとはかなく哀しげな青い鬼火がお菓子の上をさまよいます。



撮影用にはクレープをフライパンの代わりに耐熱皿に並べて
オーブンで加熱するやり方をとったのですが、
あれこれ他の作業にかまけてクレープが冷めてしまい、
淡い青い炎は今回写真に残す事ができませんでした。
マーテルのV.S.O.Pをたっぷり奢ってみたんですけれどね。
オレンジの香に合わせてグランマルニエなどの
リキュールでフランベしても美味です。


失敗なしの鬼火を一人にひとつずつ味わいたい方には、
鬼火のティーはいかが。
コーヒーだとカフェ・ロワイヤルになります。

[鬼火のティー]

1)ティースプーンの上に角砂糖、または
  山盛り一杯のグラニュー糖を載せます。

2)ブランデーを砂糖にたっぷりしみこませます。

3)熱い紅茶の上にスプーンをかざし、
  部屋を暗くしてスプーンの上の砂糖に点火。

4)ゆらゆら踊る青い鬼火が燃え尽きたら、
  洋酒の香の砂糖をカップの中で溶かします。

冷え込む秋の夜なら、まだ燃え上がっているスプーンごと混ぜると
燃え尽きなかったアルコールでほんのり身体が温まります。

(リクエスト:シィアル / 製作:ナルシア / 撮影:マーズ)


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