ととさんの日記

2006年08月23日(水) 文庫「照柿」

今日は、日常の徒然ではなく、高村薫「照柿」講談社文庫の感想をば書き連ねたいと思います。私の頭を今一番占めているものだから、日記とは違いますが、ご了承ください。

さてその「照柿」は、合田雄一郎を主人公とする三部作「マークスの山」「レディージョーカー」の2作目にあたります。
単行本として出版されたのは、12年前であり、今回何故注目されているかというと、文庫化に当たって全面改稿されているからです。
一作目の「マークスの山」も昨年文庫化されており、これも改稿されておりますが、今回は、ファンも驚愕するほどの全面改稿なのでありまする。
よって、只今私の頭は、その想像以上の改稿の異質さに思考がまとまらず、またとにかく興奮している頭を静めるために、この日記を借りて、感想をば記したいのです。叫びたいともいう。では、まず、8月12日の最初の雄たけびをズラズラと記します。読んでない人には何のことやら、読んだ人も何のことやら、お見苦しいことこの上ないかもしれませんが、ご勘弁を。

・読書中、うぎゃあと叫びたくなった、痛恨の手。改稿されてしまったー!無念
・加納さんの、のほほんとした涼風が失われていくよ〜。悲しい。
・哀れ、貴代子。だんだん人格が変わっていく?!
・ご母堂が一番哀れ。亡き人に!ええええっ?!
・又さんもだんだん処世術にたけたやさ男になっていく。又さんと合田は張り合ってほしかったけど。
・森の歌が消えた。やっぱり。でもあの森の態度は何?
・最後の詰めで、加納さんの電話が消されたー!これは悲しい。禁を犯してかけた電話がどれだけ価値があったか、伝言じゃだめなのよ〜。
・加納さんの内側がもろに吐露されているのは、直接的すぎるよ。合田と加納の今後のためには、今からの布石が必要だから?
・みんな知っている加納さん。嫉妬
・合田の壊れ感が、警察組織の中での崩壊として露骨になってきた?どっちかというと人間としての心情というか、そんな悩みと思ってきたが。
・野田の心がどんどん加速されてゆくのがわかりやすくなった。
・改稿のたびに変わるのは、人物の心のよりどころが失われていく、救いがなくなっていくような気がする。
・最後の手紙の箇所は流れからして異質だったし無くなると思っていたが、残ったよ。
・今後レディジョーカーの手紙は変わる?変わらない?どきどき。なんだ改稿が恐ろしくなってきた。
・合田の恋が単行本ではあまりぴんとこなかったが、今回すっきりした。要は情動みたいなもの?
・合田と野田の恋物語の体が強くなった。なのに何故、最後の「好きや」が消されたんだろう?今回の流れだと「好きや」ですとんと納得できるんだけど。
・野田にとって父像より、母&女の像って不可解。なのになんで合田は、父よりすごいといい、野田は母に会いたいというんだろう。この差は何?
・合田の新聞記者との付き合い。合田の解剖医との付き合い。新鮮。事件解明の手段の説明じゃないところが面白い。
・合田の肉欲と罪について考える。
・土井の存在って見えない。マークスと一緒。改稿で、理解不能の犯人になってしまった。高村先生の殺人の犯人の像って難しい。難しくなってきた。
・秦野との関係。警官とやくざの付合いの様へ、変化してしまった。
・合田って、男好きされるもしくはする体質に見られるように描かれすぎ。
・「トマトを食べよう」ってサービスしすぎ。食いものにまつわる義兄弟♪ポイント高し。喜


以上が読後直後にメモした第一声。



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