あまり生活感のあること(笑)とか、時事的なネタは書かないことにしている日記ですが。 どうせ見る人もほとんどいないのをいいことにちょっとだけ外れてみます。
‐‐ ものを壊すのは簡単だけど、つくるのは楽なことではないし、 ましてや酷い力で壊されかけているものを(けれど壊されたら取り返しのつかないものを) 必死で支えて修復しようとする仕事の、なんと大変なことか。 どうやったら確実に救えるかなんてことはわからないし、 努力したわりに成功率は少ないかもしれないし、 失敗した場合、結果だけを見て気軽に批判をする人たちから 壊した人よりも直そうとして失敗した人が悪いかのように糾されるかもしれないけど。 面白い絵になりにくいので、マスコミで効果的に取り上げられることもないだろうけど。 でも、そういう仕事をしている人たちがいる。 少数だけどそれを気にかけている人たちがいて、 だけどあまりに地味でつらい仕事なので、やろうという人はきっと少なくて。 もっと簡単にカタルシスの得られること、たとえば 「凶悪犯罪者には死刑を!」と叫ぶことなどよりも、やる人はずっとずっと少なくて。 …… 慣れないことを書いたら、やはりまどろっこしくなってしまいました。
壊されかけていて、壊されたら天下の一大事で、しかも 本気で直そうと思ってる人は少ないという代物は、「子供の心」です。 災害とか犯罪被害(虐待も含む)でトラウマを負った子供を放っておいて、 その子が深刻に人を傷つけるような者にもしも育ったら、 放っておいた私たちは何か言う資格があるんでしょうか。 ちょっと前まで「しつけ」「愛の鞭」だと認められていたものの一部が(一部ですよ)、 実は虐待であり、一見なんの害もないように見えて実は 「孫子(マゴコと読んでください)の代まで祟る」伝染性の病だとわかったとき、 とても怖いものが見えてきました。
私は、とんでもなく酷いことをする人を見たとき、必ず 「この人も、無辜の赤ん坊だったときがあったんだ。 かわいい盛りの子供だったときがあったんだ」ついでに 「この人も子供のころに事故か事件か災害でキレイなまま死んでいたら、 涙で送られて天国へ行けたはずだ」 と反射的に思ってしまう、とても嫌な人です(天国を信じていないくせに)。 その上、「教育」なんていう、労多くして結果の見えにくい分野、 報われなさそうな分野には絶対近づきたくないという怠け者でもあります。 (中学のとき社会の先生が、 「教育はすぐに結果が出ない。良い結果も悪い結果も出るよりさきに、公務員はみんな 異動になる。カネにもならない。だから行政が教育に力を入れることは少ない」 と教えてくれたことを、何度も実感しました。)
その怠慢をつくづく思い知らされる昨今ですので、 壊されかけてる心を修復しようとしている人たちについて少しでも学ぼうと思ったけれど、 教育アレルギーの影響か、なかなか勉強が進みません。 ……あー、恥ずかしいなあ。
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