遅くなりましたが明けましておめでとうございます。 冬休みで、なかなか日記を書くこともできませんでした。
ええと、正月は久しぶりに浅草に行って、激しい人込みに呑まれて参りました。 それから花やしきに行ってみようということになり、 入り口はどこだったっけ。ところで何でこんな繁華街の真ん中にラブホテルが? ああ、そこが入り口か(笑)という感じで入りました。
前に、外国の仮設遊園地のことを書きましたが、花やしきは 東京でそれっぽい雰囲気が一番味わえる遊園地ではないでしょうか。 昔から開けてる繁華街の真ん中(しかも隣はお寺)に狭苦しく立っており、 狭い中に小ぶりなアトラクションがぎゅうぎゅうと詰まっていて 全体にレトロかつ安っぽい、アンチゴージャスなB級感覚がウリです。
一番高い所まで昇って辺りを見られるBeeタワーというのにまず 乗るのですが(キャッチフレーズは天女気分だそうです) ゴンドラは花模様のお家の形で、軒下にレース風のビニールクロス (もとは白かったらしいが今は灰色)がひらひらしてます。 もうこれに乗っただけで、老人を含めた一同ハイになってしまったのですが、 このゴンドラがかなりギシギシ言って、揺れながら昇降し回ります。 風が強いと怖そうです。眼下には猫の額のような遊園地の敷地、 観音様(浅草寺)の門前の賑わい(お正月ですからそりゃあもう)、 場外馬券売り場や六区の劇場街、やや遠く隅田川の彼方には フィリップ・スタルク作の黄金うんこを戴くアサヒビールが望めます。
ここでは遊園地の古典的な乗り物いずれも、せせこましく建っているので その閉塞感により体感スピード?が増して独特な怖さがあります。 本当に面白いのは建物の脇をかすめたり狭いとこに飛び込んだり そのため個性的な恐怖が楽しめるローラーコースターなんですが、 同行の子供が乗れないので断念(なんで8才という高い年齢制限なのでしょう? TDLのビッグサンダーマウンテンに乗った子供には納得できず…)。
時間の都合であまりゆっくりできませんでしたが、最後のとどめに入った 「森の音楽隊」というのもある意味凄かったのです。 小さなステージの森の中で、オランウータンのような機械仕掛けの人形が 歌ったり演奏したりするのを見るだけなんですが。ていうか 何かもっとあるのかと思っていたら結果的にそれだけだったのですが。 真ん中のボーカルの人形が調整中だったらしくて、椅子の上にへたりこんだまま ぴくりとも動きませんでした。ブラックライトの不気味な光の中で(笑)。 でも故障中の物を一番目立つとこに放りっぱなしにしてはおかないだろうと、 そいつがいつか生き返って何かするんじゃないかと大人も子供もひそかに (そしらぬ顔で)期待していましたが、最後までそいつは動きませんでした。 目が死んでて怖かったし…(涙)感受性の強い子が見たら泣くかも。 でも、そんなとこまで「計算してるのか?」と思わせる独自のヘタレぶりなのです。
好みが別れると思いますが、「私向きかも」と思った方は、 ぜひ一度、東京浅草は観音様ヨコの花やしきへ…(宣伝か)。
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