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2004年08月10日(火) いらない。
今の世間は、 無駄なことや無意味なことを一切排除して、 効率とか能率がいい、無駄のない様を良しとしている。
そこで生きているせいか、 うだうだしている時間は悶々とした気持ちをぬぐいきれないし、 無駄な時間やお金を使うととても後悔する。 特に、お金には異常にシビアだ。
私は、無駄な存在だと思う。
今、親に学費を払ってもらって大学に籍を置いて、 夏休みの今、課題にも手をつけず、 有意義に遊びに行くこともせず、 ただ浪費としか思えない時間を潰す。
そこそこにバイトをしてお金を稼いでいることも、 なんのためなのか、わからなくなってきた。
何も欲しくないのに。
2年まで、1つも単位を落とさず、8割がたAの成績で通してきた。 高校までの優等生の自分に、縋りつきたい気持ちがまだ残って居たのだろう。
今の3年の前期は、もう授業が終わったものが幾つかあるけど、 もう2単位はもう落としてしまった。初めてだ。
授業も全部出席して、ノートも真面目に取った美術史の授業。 でも、最後のレポートを提出する気になれなかった。 一晩必死になれば2単位は取れただろうけど、もうどうでもよかった。
捨ててやった。
提出の2日前に別の発表の課題(必修)を徹夜で済ませて、 連続で徹夜はしたくなかったから。
…というわけでもない。
その必修の授業でさえ、何度も朝になって学校に行くのを諦めた。 発表も延ばし延ばしで、無断で休んだりした。 課題をやるのが嫌で嫌で仕方が無かった。本当に落とす寸前だった。
一応真面目で通してきた私。
「落とした」って言ったら、みんなに驚かれた。
出せばなんとかなるレポートだったから。
レポートの提出期限日の夜、工房まで先生が来た。
「レポート出てないけどいいの?」
1日待ってほしいと言えば待ってくれるみたいだったけど、 もういいです、と答えた。 わざわざ来て聞いてくれるなんて…結構な罪悪感が残った。
でもいい。
うだうだ迷っていないで、始めからやらない、と決めれば精神的に軽くなる。 そんな悪い考え方が最近芽生えた。
朝、家を出るまでの色々な準備が、物凄く心労として溜まっていく。 家を出られず、それで授業をサボることが増えた。
あと1年半、色んな授業をとって単位をとって卒業へ…続いていく。
もうこれ以上課題をこなすのは苦痛だ。
大学生活の後は、私はどうする気だろう? 作家としての道なんて、 私みたいな創造性の無い弱虫には開けない。 普通の企業に就職する気なんか全く無い。
まわりでは就職活動も始まる。 親になんていえばいいんだろう。
まだまだ日々は続いていく。
自分から命を絶たない限り、数十年、ずっとずっと続く。
欲しいものもしたい事も、希望もなく続く毎日は、 私にとって何の意味もない。無駄なことだ。 私が消費するものも、勿体無いだけ。
地球からゴミは一人でも減った方がいいでしょう?
何処にもいたくない。
誰にも会いたくない。
何もしたくない。
両親は、こんな私をどう思うだろう。 私を育てたのはあなたたちだけじゃないから、悪く思うことはない。 自分は自分でこうなったんだから。
大学へ行く意味を失いかけているから休学しようかな、と思っても、 親に納得の行く理由を話さなければならない。 そんなのどこにもない。 ただ逃げてるだけだし。
その休学中の1年間、 何もせずに過ごす私を見て、 そのだらしなさにうんざりする。 そう想像するのはたやすい。
もしかしたら、また病院に連れ込まれるかもしれない。 「何か」を見つけさせて、人生を無駄にしないように、私を矯正する。
例えば家庭を持って子供を生んで、 生活のためにお金を稼いで日々過ごす。 そんな生活も、結局いつか終わる。 結局土に埋まって終わる。
無駄、じゃないの?
テレビのニュースでも、毎日悲報ばかり報道されて、 色んなものが狂ってきてるよ。 そんな中で生きていく意味はあるの?
とりあえず、わたしはわたしをいらない。
今の社会では、なあなあに生きている人に対する風当たりは冷たいから。
生きてる価値なんか無い。
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