" misty blue "
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2003年04月21日(月)
2人のひと。#1


「なんだろう?」

確か、2002年9月。
やたらとOさんが近くに居るような。
視線を感じる。
気が付くと視界の中にいる。
私が視界に入れた覚えは無い。


…嫌な予感。

それからも、私の斜め後ろの席によく座ったり、
メールが頻繁に送られてきたりした。


私個人は、男友達としてOさんと仲良くしたかっから、
メールの相手もちゃんとしたし、楽しかった。

でも、男の人が寄ってくるなんて久々で、
目新しさみたいなものも意識してしまっていた。
正直好みじゃなかった。中身はいい人だと思った。


でも、Oさんの気持ちにほぼ確信を持ってしまってから、辛かった。
これから告白とかされてしまうのだろうか。
それだけは嫌だった。
彼氏とか、恋愛感情とか、私は欲しくなかった。
そういうのは、はっきり言ってウザかった。

でも、そのときにしっかり考えておけばよかった。
きっぱり振らなければいけないんだと。



メールが来る。
返す。

でも、私からメールを始めることは稀だった。


「メール絶対返してくれるけど、亜希さんからはどうしても送ってくれないの?」

誰かにメールを送ってどうでもいいネタで繋ぐとか、自己主張するとか。
そういうのは私は好きじゃない。
ウザがられたり、否定されたりしたくないから。
Oさんならきっと親切に返してくれただろうけど、
それは私に気があるからに他ならない。
私を友達としてでなく、私の中の女を見ているから。

振ったら、私を女と見なくなったら、
頻繁にメールをくれることもなくなってしまうのかな。


私から見れば友達。
でも、自室で一人、寂しさとか物足りなさを持て余している時に、
メールで埋めてくれる存在。
私の中に、着実に入ってこようとしている。



「人間とは移り行くもの。」

わかってはいるけど、私はそのことを考えるたびに切なくなる。

万物は、自分も、儚い。変わる。常などない。

昔の恋愛で、自分が変わり果ててしまったこと。
それが彼氏を傷つけ、結果として他の人の元へ行ってしまったこと。
悪いのはわたし。


何か、普遍的で、変わらず信じ続けることができるものなんてあるの?


自分も変わってしまった。
自分も信じきれないのに。




26日11:12



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