積もってきた日々の汚物を、湿気がそっと包む。音はない。足が濡れたので跪いたら、塀の向こうに古い体育館を見つけた。学生が二人、バスケットボールをしている。コンクリートの校庭にも、リングがある。路地が光る。混雑したバス、曇った窓、雨の降る川、暖房。泣いている私、曇天、行き止まり、澱み。少しずつ少しずつ、私へ降りていく。