ブックファーストの閉店間際、買うかどうか悩んでさえいなかった魚喃キリコのマンガを買ってしまう。こんな帰りの電車でサクッと読める恋愛依存症マンガを、私はすぐにブックオフに売るだろう。そんなことを思いながらページを繰ったはずが、結局愛だ恋だしか描いていないはずのものにけっこう引き込まれて、あっという間に読了する。不思議な作家だ。結局何を訴えたいのかよく分からない。自分でも好きなのか、嫌いなのかをよく分からない。