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2007年04月29日(日) 休日出勤

頭にくると思っていた上司も、隣りの席でああだこうだ話していると、だんだん好きになってくるから不思議だ。おせんべいをもらったせいかもしれない。あるいは、仕事に人生のすべてをささげる彼の生き方について、少し理解できるからだろうか。

家を寝るだけの場所として、人生を仕事のためのものとして割り切れば(「割り切る」では、少し表現が不自然すぎる。とらえれば、が適切か)、休日・平日、昼夜問わずいつでも仕事をすることは、呼吸をするように自然なことなのだろう。皮肉でもなんでもなく、ふと、そう思った。

彼を憎めないのは、彼にとっての仕事が、上昇や金銭獲得の手段ではないためだ。これがなければ死んでしまう。これがなければ毎日が送れない。そういう何かを見つけた人に対して、かけられる言葉があるなら教えてほしい。

「あの人から仕事を取ったら何も残らないよね」「危ないよね」と彼を批判をする人がいる。たとえば彼が誰にも知られることなく明日過労死したとして、それが寂しい、不幸だと、誰が決められるのだろう。

生きるという人生で一番面倒なことをうまくやり過ごせるなら、何をしたっていいのかもしれない。深夜の仕事場をあとにしながらしばし悩む。

……いや、GW後半は休みますよ、私は。断じて。


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