2006年10月03日(火) |
結婚式と、フェミニズム |
元会社の先輩の結婚式に行く。式から二次会までフルで出たのは初めてだったので(私の周り、みんな晩婚ぽいなあ……)、色々と勉強になる。
ひとつ、ご本人たちの趣向云々と離れたところで印象的だったのが「ファーストバイト」という儀式(?)。ケーキ入刀の後に、新郎と新婦がお互い「あ〜ん」してケーキを食べさせ合う、披露宴のハイライト。司会さんの解説によれば、これを行った男女は、一生食べ物に困らないと言われているらしい。
で、何が驚いたってこの「あ〜ん」の前の司会の解説ですよ。「新郎から新婦へは、『一生食べさせてあげるからね』の気持ちを込めてケーキを口に運びます」「新婦から新郎へは、『一生ご飯を作ってあげるからね』の気持ちを込めて」だとさ。
私はフェミニストじゃないので、「結婚して食わせてくれ〜」って女の子にとってはすごくいいシステムだと思うし、どんどん甘えるべきだ、むしろ賢い子は言われなくても甘えてるよなと感じるのだが。……と百歩譲ったとしても……。
こんな時代錯誤な考え方が、100人の目の前で堂々と宣言されるのは、なんだか不思議というか、「いいのかなあ」と思ってしまった。スピーチにも、何かというと新婦は新郎を支え……って堂々と出てくるし。
「結婚すると落ち着くから嫌だ」「専業主婦とかつまんない人が多いじゃん」という、結婚を拒否する女の子たちの戦う気持ちが、ちょっとだけ分かった気がした。いや、私は絶対嫁にいくけど。って、嫁って字も、「女」は「家」に居るっていう意味なんだとか。気にし始めるとキリがないのよね。やっぱフェミニストって大変だ。日本で生きてる限り、人生の日常すべてが戦いになっちゃいそう。
あ、でも今は結婚も仕事も子育ても!の欲張りな時代なんだって今日ラジオでやってた。歯を食いしばってるフェミニストも、男尊女卑と同じくらい古い時代の生き物なのかな。
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