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2006年09月18日(月) 湿気の日は調子が悪い

祝日。布団から起きられずに寝ていたら、朝の9時に両親から電話。家に来るという。虫の居所が悪く、母にあたってしまう。2人が帰ってからも自己嫌悪。落ち込んだのでネットを見る(さらに自己嫌悪)。

湿気が気持ち悪い。

インターネットの日記から、黙って知らない人の人生をのぞく。ある人は恋人に振られて同棲を中止し、先日恋人と別れたある人には、新しい恋人ができている。ある人は仕事の愚痴を言い、ある人は今日もご飯をつくっている。

少しベッドにごろんとなって、金原ひとみと綿矢りさ受賞のときの文藝春秋を読む。今日ブックオフに本を売るため整理した時に出てきたのだ。2人のインタビューが載っていて、面白かった。金原ひとみがけっこう好きかもと前に書いたが、この人は若いのにけっこう大変な恋愛をしているせいか、「ついていきます」と言いたくなる大物感がある。小学校4年生から不登校。彼氏と同棲して家にもろくに帰らず、パチスロで生活していた時期もあったそうだが、父(金原瑞人)は何も言わなかったとか。


* * *


気持ちがおさまらないのでお米を炊く。

インターネットで、本の雑誌のウェブに町田先生のインタビューを見つけた。↓
http://www.webdokusho.com/rensai/sakka/michi52.html

長編の場合はある程度枠組みを作って、到達する先も考えて取り組むという。作家なのだから当たり前だが、改めて、この人の「行き当たりばったり」なイメージとは対照的な緻密さを感じた。

一方で、
「ただ長編の場合は、いくつも道筋があって、わりと険しい道を行くか、素直に真っ直ぐ行くかで分かれてくると思うんです。真っ直ぐに、いろんな人がすでに通った道を行けば、早く確実に安全に着くし、途中で道の駅とかがあったりするのだけれど(笑)、そんなことをやっても面白くもなんともない。誰も通っていない険しい道を行き山の中に入っていくと、道無き道を行かなくてはなりませんが、そのかわりカモシカに出くわしたりする。真っ暗な道で雪崩に押し流されて行けなくなって終わりそうになって、でも行くとやっぱり面白かった…というようなことだと思います」
とも。

極めてまともな人だ。ただ、カモシカに出くわす才能、カモシカを見るためのがんばりが、常人とは違う。同じインタビューで、絲山秋子も町田康の『パンク侍〜』を褒めていた。


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