■加藤晴ちゃん(なぜか馴れ馴れしい)主演の「AIKI」を見てきた。 「人生はうんこだ、でっかくて蠅がとまってるうんこの中でみんな生きてんだよ。」 「そうかもね。でもたのしけりゃうんこまみれでもいいじゃん。」
ところどころ安いけど、いい映画だった。
うんこといえば、村上春樹の「ねじまき鳥〜」で 猿がした糞が肥料になって糞の木が育ち、その糞の実を猿が食べ、 又糞をして・・・っていう悪循環の話が出てきたのを思い出した。
高校生の時に片思いをしていた男の子が もう「世界は腐ってるんだ」って絶望いっぱいで電話をかけてきて この人死んだらどうしようと何度も思った。 私が村上春樹に少しも共感できなかった頃。
余談だが、「映画を見に行く」と言ったら数人に(母含) 「デート楽しんでね」と言われた。 え、ひとりだけど。
■素敵だと思う人に、心の一冊を聞いたら つげ義春「無能の人」だというので読んでみる。
有名なので御存じの方も多いと思うけど、 私は今まで知らなくてショックが大きかった。 初めてねじまき鳥の話(上記)を聞いた時くらいショック。
私はここまで絶望しきれない。
ちなみに私の心の一冊は、松尾スズキの「大人失格」だ。 20歳の秋に、この人の本に出会っていなかったら 私の人生はおそらく変わっていた。(なんか綺麗にまとめ過ぎ)
それにしても素敵な人のお薦めだと数時間で読破でき、 松尾さん著の本なら何冊でも買ってしまうこの 「盲目力」をどこかに生かせないものか。
有効利用したら凄い力になりそうだな。
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