電話をした時に。
いろいろとうざいことを言ってしまって、何度も後悔する。
あなたの気を引こうと、私は何てバカなことばかり言っているのだろうと、自分が嫌になる。
だけど、あなたは、予想外のことばかり返してきて、不安は不安ではなかったんだと気づき、よかったーと、胸をなでおろす。
ここ最近、また、数年前と同じことを繰り返しそうになる自分がいる。
苦しくて苦しくて。 あなたが私とのことをマンネリに思って、去って行ってしまうのが怖くて。 それならば、自分から去ってしまおうかと思う気持ち。 去っていく自分をどう思うだろうか?とあなたを試したくなる気持ち。
こないだ、それとなく、そのことを打ち明けてみた。
「やばい傾向だよ。つらくてつらくて、去ってしまった数年前と同じ傾向になりそう」
そしたらあなたは、慌てて、「思いつめるな」と言った。
「おまえはすぐに一直線につっぱしって、思いつめるところがあるから、もっと気楽に。ゆっくりゆっくり会っていこうよ」と。
「あなたからも、今日は早く終わりそうだから会えない?とか聞いてくれたらいいんだよ」と言うと「もちろん、そのつもりだよ。ちゃんと、会えそうな時は連絡するから」と言われた。
「だけどさー、前の時も、私が連絡しなかったら、そっちからはしてこなくて疎遠になったじゃん」
「それはおまえ、おまえが結婚してたからだろう」
「違うし。結婚してなかった時だし」
あなたの記憶は、昔のことが曖昧になっているようだった。
詳しくその時の状況を説明しようと思ったけど、まぁいいかと思って、あえて、つっこまなかった。
私は、昔のことを覚えすぎてるところがあって、あなたに「お前がなんでもかんでも覚えてるから、俺は下手なことが言えない」と言われたことがあったから。
「私に冷めてないよね?」と聞くと「もちろん」と返ってきた。
「冷めてしまうんじゃないかと思って、それが不安だよ」と言うと「冷めて去っていくのは、おまえのほうだろう」と言われた。
どうやら、過去の疎遠になった理由は、私が冷めたからだと思っているようだった。
意外な事実に、また驚く。
「冷めるわけないじゃん!好きすぎてつらくなって去ってたんだよ!」と咎めた。
あなたのその言葉に、今まで言われてきた言葉が重なって、あなたの気持ちを知る。
「ちゃんと会えよ」とか、「こうしてずっと会っていこう」とか。
あなたはとにかく、私と長くつきあっていこうと思ってくれているんだよね。
あなたは、「つらくなる必要なんかないんだよ。おれはおまえとはずっと会って行きたいと思っているんだから」と優しく諭してくれた。
あなたの気持ちが知りたい。 愛されている実感が欲しい。
そう願う私に、
「俺の気持ちは、会ったときに言うから」
とにかく、会うことにこだわっているのは、あなたのほうだった。
会えないのには、理由がある。
2人が会える時間には限りがあるから。
それを理解して、私は待つということを覚えなければいけない。
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